21AM60第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)

生後3か月検診で右股関節の開排制限を認めた。最も考えられる疾患はどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

乳児の股関節開排制限から疾患を推定する問題です。

発症年齢が決め手になります。

解説

生後3か月の乳児で股関節の開排制限を認めた場合、まず疑うのは**先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)**です。したがってこれが正答です。

この疾患は女児に多く、骨盤位分娩や家族歴、抱き方やおむつの当て方など下肢を伸展位に固定する習慣が危険因子となります。所見としては、開排制限のほか、大腿や鼠径部の皮膚のしわの左右差アリス徴候(ガレアッチ徴候)、クリック徴候がみられます。乳児健康診査での早期発見が重要で、評価には放射線被曝のない超音波検査が有用です。歩行開始後にはトレンデレンブルグ徴候と跛行がみられます。

ペルテス病は、大腿骨頭の血流障害による阻血性壊死で、5歳から10歳前後の男児に多く発症します。跛行と股関節痛(膝の痛みを訴えることもある)が主症状です。生後3か月では発症しません。

大腿骨頭すべり症は、成長期の思春期(10歳から15歳ごろ)、肥満傾向の男児に多く発症します。ドレーマン徴候が陽性となります。乳児期の疾患ではありません。

大腿骨頭壊死症は、成人で副腎皮質ステロイド薬の使用や大量飲酒、外傷を背景に発症する疾患です。

選択肢の確認

1.ペルテス病
誤り。5歳から10歳前後の男児に多い大腿骨頭の阻血性壊死です。

2.先天性股関節脱臼
正しい。乳児期の開排制限で最も疑うべき疾患です。

3.大腿骨頭すべり症
誤り。思春期の肥満傾向の男児に多く発症します。

4.大腿骨頭壊死症
誤り。成人でステロイド薬や飲酒を背景に発症します。

覚えるポイント

  • 先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)=乳児、女児に多い、開排制限、皮膚のしわの左右差、アリス徴候
  • 乳児では超音波検査が有用。早期発見と早期治療が重要。
  • ペルテス病=5から10歳の男児、大腿骨頭の阻血性壊死。
  • 大腿骨頭すべり症=思春期の肥満傾向の男児、ドレーマン徴候
21AM5921AM61
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