21AM62|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
慢性膵炎で正しい記述はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
慢性膵炎の特徴を問う問題です。
急性膵炎との違いを対比します。
解説
慢性膵炎では、膵の炎症が長く続いて組織が線維化し、膵石や石灰化を生じます。これは腹部超音波検査やCT検査で確認でき、診断上重要な所見です。したがってこの記述が正しく、正答です。
原因については、慢性膵炎ではアルコールが最も多く、特に男性で顕著です。胆石によるものが多いのは急性膵炎であり、慢性膵炎の主因ではありません。
便通については、膵の外分泌機能が低下して消化酵素(特にリパーゼ)が不足するため、脂肪が消化吸収されず、脂肪便と下痢をきたします。便秘が多いという記述は誤りです。あわせて体重減少と脂溶性ビタミンの吸収障害も生じます。
糖尿病の発症時期については、膵の内分泌機能の低下によるものであり、外分泌障害よりも遅れて現れます。病初期からではなく、線維化が進んだ非代償期に生じるのが一般的です。膵性糖尿病では、インスリンだけでなくグルカゴンも不足するため、血糖が不安定になりやすい点が特徴です。
慢性膵炎では、上腹部痛と背部痛が代表的な症状であり、飲酒や脂肪食で増悪します。
選択肢の確認
1.胆石によるものが多い。
誤り。慢性膵炎ではアルコールが最も多い原因です。
2.便秘が多い。
誤り。脂肪便と下痢をきたします。
3.腹部超音波検査で石灰化像がみられる。
正しい。膵石と石灰化が診断上の重要な所見です。
4.病初期より糖尿病が発症する。
誤り。糖尿病は外分泌障害より遅れ、非代償期に生じます。
覚えるポイント
- 慢性膵炎=原因はアルコールが最多。膵石と石灰化、上腹部痛と背部痛。
- 外分泌障害が先(脂肪便、下痢、体重減少)、内分泌障害が後(膵性糖尿病)。
- 急性膵炎=アルコールと胆石、血中アミラーゼとリパーゼの上昇、上腹部痛と背部への放散。
- 禁酒と脂肪の制限が治療の基本。