21AM63|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
院内感染と関連が深いのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
院内感染の原因菌を問う問題です。
薬剤耐性という視点で判断します。
解説
**メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)**は、多くの抗菌薬に耐性を示す黄色ブドウ球菌で、院内感染の代表的な原因菌です。抵抗力の低下した入院患者、手術後の患者、高齢者などで、肺炎、敗血症、創部感染、腸炎などを起こします。医療従事者の手指を介した伝播が主な経路であるため、手指衛生の徹底と標準予防策が最も重要な対策になります。したがってこれが正答です。
A群溶血連鎖球菌は、咽頭炎、猩紅熱、伝染性膿痂疹などを起こす市中感染の菌です。劇症型では致死的になりますが、院内感染の代表とはされません。感染後に急性糸球体腎炎やリウマチ熱を続発することがあります。
肺炎球菌は、市中肺炎や中耳炎、髄膜炎の主要な原因菌で、市中感染の代表です。ワクチンによる予防が行われています。
破傷風菌は土壌中に存在する嫌気性菌で、傷口から侵入して破傷風毒素により強い筋の硬直(開口障害、後弓反張)を起こします。人から人へは伝播せず、院内感染の原因菌ではありません。
院内感染の原因として重要なものにはほかに、緑膿菌、バンコマイシン耐性腸球菌、多剤耐性アシネトバクター、クロストリジオイデス・ディフィシルなどがあります。
選択肢の確認
1.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
正しい。院内感染の代表的な原因菌です。
2.A群溶血連鎖球菌
誤り。咽頭炎などを起こす市中感染の菌です。
3.肺炎球菌
誤り。市中肺炎の主要な原因菌です。
4.破傷風菌
誤り。土壌中の菌であり、人から人へは伝播しません。
覚えるポイント
- MRSA=院内感染の代表。多剤耐性の黄色ブドウ球菌。
- 対策の基本=手指衛生、標準予防策、器具の適切な消毒と滅菌。
- 院内感染の原因菌=MRSA、緑膿菌、VRE、多剤耐性アシネトバクター。
- 鍼灸施術でも、単回使用鍼、手指消毒、施術部位の消毒を徹底する。