21AM68|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
疾患と牽引方法との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
牽引法と適応疾患を対応させる問題です。
直達牽引と介達牽引を区別します。
解説
直達牽引は、骨にキルシュナー鋼線などを刺入し、骨に直接牽引力をかける方法です。強い力を長期間かけられるため、大腿骨骨幹部骨折のように筋力が強く転位しやすい骨折の整復と保持に用いられます。したがってこの組合せが正しく、正答です。
介達牽引は、皮膚や体表を介して間接的に牽引する方法です。スピードトラック牽引(下肢に絆創膏やバンドを巻いて牽引する)や、骨盤牽引、頸椎牽引がこれにあたります。
腰椎椎間板ヘルニアに対しては、腰部に対する骨盤牽引が用いられます。スピードトラック牽引は下肢に対する牽引であり、腰椎の疾患には用いません。
大腿骨頸部骨折に対しては、手術までの一時的な安静と疼痛緩和のために**介達牽引(スピードトラック牽引)**が用いられることがあります。腰部に対する骨盤牽引は適しません。現在は早期手術が基本です。
筋性斜頸は、胸鎖乳突筋の拘縮によって頭部が患側へ傾き、顔が健側を向く状態で、乳児期に多くみられます。多くは自然に軽快するため経過をみることが基本であり、頸椎牽引を行うものではありません。
選択肢の確認
1.大腿骨骨幹部骨折-直達牽引
正しい。骨に直接牽引力をかけ、転位を整復して保持します。
2.腰椎椎間板ヘルニア-スピードトラック牽引
誤り。腰椎には骨盤牽引が用いられます。
3.大腿骨頸部骨折-骨盤牽引
誤り。用いる場合は下肢への介達牽引です。
4.筋性斜頸-頸椎牽引
誤り。多くは経過観察で自然に軽快します。
覚えるポイント
- 直達牽引=骨に鋼線を刺入。強い力を長期間。大腿骨骨幹部骨折など。
- 介達牽引=皮膚を介す。スピードトラック牽引(下肢)、骨盤牽引(腰)、頸椎牽引(頸)。
- 腰椎椎間板ヘルニア=骨盤牽引。
- 筋性斜頸=乳児期、胸鎖乳突筋の拘縮、多くは自然軽快。