21AM70|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
肺気腫について正しい記述はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肺気腫の病態と検査所見を問う問題です。
閉塞性換気障害の特徴を確認します。
解説
肺気腫では、肺胞の破壊によりガス交換の面積が減少し、換気血流比の不均等も加わって、酸素の取り込みだけでなく二酸化炭素の排出も障害されます。進行すると慢性的に二酸化炭素が蓄積し、呼吸中枢は二酸化炭素に対する感受性が鈍って、低酸素刺激に頼って呼吸を維持するようになります。この状態で高濃度の酸素を投与すると、その低酸素刺激が失われて換気が減り、二酸化炭素がさらに蓄積して意識障害に至ります。これがCO2ナルコーシスです。したがってこの記述が正しく、正答です。酸素療法では投与量の慎重な管理が必要になります。
肺胞隔壁の線維化をきたすのは肺線維症(間質性肺炎)であり、拘束性換気障害を示します。肺気腫は肺胞壁の破壊であり、線維化ではありません。
呼気については、細気管支が呼気時に虚脱しやすくなるため、息を吐き出すのに時間がかかり呼気が延長します。短縮ではありません。口すぼめ呼吸は、気道内圧を保って虚脱を防ぐための適応的な呼吸法です。
残気量については、空気が肺に閉じ込められるエアトラッピングにより増加します。減少ではありません。あわせて一秒率が70パーセント未満に低下し、胸郭は樽状となります。
選択肢の確認
1.肺胞の隔壁に線維化をきたす。
誤り。線維化は肺線維症の特徴で、肺気腫は肺胞壁の破壊です。
2.CO2ナルコーシスをきたす。
正しい。高濃度酸素投与により換気が抑制され意識障害に至ります。
3.呼気は短縮する。
誤り。呼気は延長します。
4.肺機能検査で残気量が減少する。
誤り。残気量は増加します。
覚えるポイント
- 肺気腫=肺胞壁の破壊、閉塞性換気障害、一秒率70パーセント未満、残気量増加、樽状胸郭。
- 症状=労作時呼吸困難、口すぼめ呼吸、ばち指。最大の原因は喫煙。
- CO2ナルコーシス=高濃度酸素投与により換気が抑制され意識障害に至る。
- 拘束性換気障害=肺活量80パーセント未満(肺線維症、胸郭の異常)。