21AM74|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
胃切除後のダンピング症候群の所見で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
ダンピング症候群の所見について、誤ったものを選ぶ問題です。
早期と後期を区別します。
解説
胃切除後は、食物が急速に小腸へ流れ込むため、ダンピング症候群が生じます。
早期ダンピング症候群は食後30分以内に起こります。高濃度の食物が急に小腸に入ることで腸管内の浸透圧が高まり、血漿成分が腸管内へ移動して循環血液量が減少します。また消化管ホルモンの過剰な分泌も加わり、冷汗、動悸、めまい、顔面蒼白、脱力、腹痛、腹鳴、下痢といった症状が現れます。
後期ダンピング症候群は食後2から3時間に起こります。急速に吸収された糖により一過性の高血糖が生じ、それに反応してインスリンが過剰に分泌された結果、かえって低血糖となり、冷汗、脱力、動悸、手のふるえ、意識障害をきたします。
したがって、ダンピング症候群の所見として現れるのは低血糖であり、高血糖は誤りです。これが正答です(食後ごく一時的に血糖が上がることはありますが、症状として問題になるのは低血糖です)。
冷汗、腹痛、下痢はいずれもダンピング症候群でみられる所見です。
対応としては、1回の食事量を減らして回数を増やす、ゆっくりよく噛んで食べる、糖質を控える、食事中の水分を控える、食後しばらく横になるといった食事指導が基本になります。
選択肢の確認
1.冷汗
誤り(みられる)。早期と後期のいずれでもみられます。
2.腹痛
誤り(みられる)。早期ダンピング症候群でみられます。
3.高血糖
正しい(みられない所見)。問題となるのは後期の低血糖です。
4.下痢
誤り(みられる)。早期ダンピング症候群でみられます。
覚えるポイント
- 早期ダンピング(食後30分以内)=冷汗、動悸、めまい、腹痛、腹鳴、下痢。
- 後期ダンピング(食後2から3時間)=インスリンの過剰分泌による低血糖。
- 対応=少量頻回の食事、ゆっくり摂取、糖質を控える、食後の安静。
- 胃切除後は**ビタミンB12欠乏(内因子の不足)**と鉄欠乏、骨代謝異常にも注意する。