21AM76|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
フローマン徴候がみられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
フローマン徴候が示す神経障害を問う問題です。
解説
フローマン徴候は、母指と示指で紙を挟んで引っ張ったときに、母指の指節間関節が屈曲してしまう所見です。母指を内転させる母指内転筋(尺骨神経支配)の筋力が低下しているため、代わりに長母指屈筋(正中神経支配)を使って紙を押さえようとする結果、指節間関節が曲がってしまいます。したがって尺骨神経麻痺を示す所見であり、これが正答です。
尺骨神経麻痺ではほかに、小指と環指尺側のしびれと知覚障害、骨間筋と小指球筋の萎縮、そして中手指節関節が過伸展し指節間関節が屈曲する**鷲手(鷲手変形)**がみられます。絞扼される部位は、肘部管(小海の部位)とギヨン管(豆状骨と有鈎骨鈎の間)です。
正中神経麻痺では、母指球筋の萎縮による猿手、母指から環指橈側のしびれ、母指の対立障害がみられます。手根管症候群が代表で、ファーレン徴候とティネル徴候が用いられます。
腋窩神経麻痺では、三角筋の麻痺による肩関節外転障害と、肩外側の知覚障害がみられます。上腕骨外科頸骨折や肩関節脱臼で生じます。
橈骨神経麻痺では、手関節と手指の伸展ができなくなる下垂手がみられます。上腕骨骨幹部骨折や、腕を圧迫した状態での睡眠で生じます。
選択肢の確認
1.正中神経麻痺
誤り。猿手と母指の対立障害がみられます。
2.腋窩神経麻痺
誤り。三角筋の麻痺による外転障害がみられます。
3.橈骨神経麻痺
誤り。下垂手がみられます。
4.尺骨神経麻痺
正しい。母指内転筋の筋力低下によりフローマン徴候が陽性となります。
覚えるポイント
- フローマン徴候=尺骨神経麻痺。母指内転筋の筋力低下による。
- 尺骨神経麻痺=鷲手、小指と環指尺側のしびれ、骨間筋と小指球の萎縮。
- 正中神経麻痺=猿手、母指の対立障害。橈骨神経麻痺=下垂手。
- 尺骨神経の絞扼部位=肘部管とギヨン管。