21PM102|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
肺の病証でみられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
肺の病証でみられる症状を選ぶ問題です。
肺が担う働きから症状を導きます。
解説
肺は皮毛を主り、衛気を宣発して体表を守り、汗孔(腠理)の開閉を調節します。
肺気が虚すと、衛気が体表を守れなくなり腠理が締まらなくなるため、暑くないのに、また運動していないのに汗が出る自汗が生じます。したがって「暑くなくても汗が出る」が正答です。あわせて、風邪をひきやすい、息切れ、声に力がない、皮膚の乾燥といった症状がみられます。
臓腑が下垂するのは、脾の失調である中気下陥による症状です。脾は昇清を主り、臓器を正しい位置に保つ働きをもつため、その低下により胃下垂、脱肛、子宮下垂が生じます。
腹痛のない下痢も、脾の失調(脾気虚による運化の失調)を示す症状です。脾虚の下痢は、未消化物を含み、腹痛を伴わないか軽度であることが特徴です。腹痛を伴い、痛んだ後に下痢して楽になるものは肝脾不和(肝気犯脾)を考えます。
よくため息がでる(善太息)は、肝の失調である肝気鬱結を示す症状です。気の流れが滞るため、無意識に大きく息を吐いて気を通そうとします。
選択肢の確認
1.暑くなくても汗が出る。
正しい。肺気虚により衛気が体表を守れず、自汗が生じます。
2.臓腑が下垂する。
誤り。脾の中気下陥による症状です。
3.腹痛のない下痢が起こる。
誤り。脾気虚による症状です。
4.よくため息がでる。
誤り。肝気鬱結による症状です。
覚えるポイント
- 肺は皮毛を主り、衛気を宣発して腠理の開閉を調節する。
- 肺気虚=自汗、風邪をひきやすい、息切れ、声に力がない。
- 中気下陥(脾)=内臓下垂、脱肛、慢性の下痢。
- 善太息(ため息)=肝気鬱結。肺は嬌臓と呼ばれ、外邪を受けやすい。