21PM119|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
次の文で示す患者に八会穴を用いて治療する場合、適切なのはどれか。「51歳の女性。6か月前から上腕外側に刺すような痛みが発生。舌診では舌下静脈怒脹、腹診では小腹急結がみられる。脈は細濇。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
血瘀の病証を読み取り、八会穴の中から適切な経穴を選ぶ問題です。
51歳女性、刺すような痛みが6か月続く、舌下静脈の怒張、小腹急結、脈は細濇という所見を統合します。
解説
刺痛(刺すような痛み)は血瘀を示す代表的な痛みで、部位が固定して移動しないのが特徴です。舌下静脈の怒張も血の流れの滞りを示す重要な所見です。小腹急結は左下腹部に索状の抵抗と圧痛を認める腹証で、瘀血の腹証として知られています。**濇脈(渋脈)**は、脈の流れが渋く滑らかでない脈で、血瘀や精血の不足を示します。
以上をまとめると血瘀の病証であり、治療では血の巡りを改善する(活血化瘀)ことを図ります。
八会穴の中で血に関わるのは血会の膈兪です。したがってこれが正答です。膈兪は足の太陽膀胱経の経穴で、上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1.5寸に取ります。血に関する病証(血虚、血瘀、出血)に広く用いられます。あわせて血海、三陰交、太衝なども用いられます。
太淵は脈会であり、脈に関わる病証に用います。
膻中は気会であり、気の病証(気滞、気逆)に用います。
中脘は腑会であり、六腑の病証、特に胃の症状に用います。
選択肢の確認
1.太淵
誤り。脈会であり、脈の病証に用います。
2.膻中
誤り。気会であり、気の病証に用います。
3.膈兪
正しい。血会であり、血瘀の病証に適します。
4.中脘
誤り。腑会であり、六腑の病証に用います。
覚えるポイント
- 血瘀=刺痛(固定痛、夜間増悪)、舌質紫暗や瘀点、舌下静脈怒張、濇脈、小腹急結。
- 血の病証には血会の膈兪。あわせて血海、三陰交、太衝。
- 気の病証には気会の膻中、脈の病証には脈会の太淵。
- 血瘀の治療=活血化瘀。刺絡が用いられることもある。