21PM120第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)

次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。「34歳の女性。主訴はめまい。病院でメニエール病と診断された。いつも頭が重くぼんやりし、四肢も重だるい。舌苔は厚膩、脈は滑。」

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

痰湿(痰濁)によるめまいを読み取り、治療方針を選ぶ問題です。

34歳女性、めまい、頭が重くぼんやりする四肢が重だるい舌苔は厚膩脈は滑という所見を統合します。

解説

頭重感(頭が重くぼんやりする)四肢の重だるさは、湿邪や痰濁の重濁性を示す典型的な症状です。清らかな陽気が頭部に上れず、代わりに濁った痰が上部を覆うことで、頭が締めつけられるような重さとぼんやりした感覚が生じます。

舌苔が厚膩(厚くべったりしている)であること、脈が滑であることは、いずれも痰湿の存在を示す確実な所見です。

以上をまとめると痰濁上擾によるめまいと判断され、治療方針は**痰濁を取り除く(化痰去湿)**ことになります。したがってこれが正答です。豊隆(痰を除く要穴)、中脘、内関、陰陵泉、脾兪、足三里などを用い、脾の運化を高めて痰の生成を断つことも重視します。

気血を補うのは、気血両虚によるめまい(疲労時に悪化、顔色が悪い、動悸、舌淡、脈細弱)に対する方針です。この症例の厚膩苔と滑脈は虚証の所見と合いません。

肺陰を補うのは、空咳や口の乾燥、舌紅少苔を伴う肺陰虚に対する方針であり、めまいの中心的な病証ではありません。

胃気の上逆を抑えるのは、嘔吐や噯気、吃逆が主体の場合の方針です。めまいに嘔吐を伴うことはありますが、この症例の中心は痰濁です。

選択肢の確認

1.気血を補う。
誤り。気血両虚のめまいに対する方針です。

2.肺陰を補う。
誤り。空咳や口の乾燥を伴う肺陰虚への方針です。

3.胃気の上逆を抑える。
誤り。嘔吐や噯気が主体の場合の方針です。

4.痰濁を取り除く。
正しい。頭重感、四肢の重だるさ、厚膩苔、滑脈から痰濁上擾と判断されます。

覚えるポイント

  • 痰湿頭重、四肢の重だるさ、胸苦しさ、悪心厚膩苔滑脈
  • めまいの弁証=肝陽上亢(頭痛、イライラ、脈弦)、痰濁上擾気血両虚腎精不足
  • 痰を除く要穴=豊隆。あわせて中脘、内関、陰陵泉。
  • 脾は生痰の源、肺は貯痰の器。脾の運化を高めることが根本的な対策。
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