21PM123|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対して難経六十九難の治療原則に基づく治療穴はどれか。「35歳の男性。寒くなると鼻水が出る。鼻汁の量は多く、色は白く、多少粘つくが臭いはない。風邪を引きやすく、喘息傾向にある。舌苔は薄白、脈は緩弱。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肺気虚の病証を読み取り、難経六十九難の原則で選穴する問題です。
35歳男性、寒くなると出る白く多量の鼻水、風邪をひきやすい、喘息傾向、舌苔は薄白、脈は緩弱という所見を統合します。
解説
鼻水が白く量が多く臭いがないことは寒の性質を示し、寒くなると悪化することも寒証を支持します。風邪をひきやすいことは、衛気が体表を守れていないこと、すなわち肺気虚を示します。脈が緩弱であることも虚証を示す所見です。舌苔が薄白であることは、邪がまだ浅く、熱化していないことを示します。
以上をまとめると**肺気虚(肺の陽気の不足)**の病証と判断されます。肺は鼻に開竅し、皮毛を主って衛気を宣発するため、肺気が虚すとこれらの症状が現れます。
六十九難の原則は「虚すればその母を補う」です。肺は五行で金に属し、金を生じる母は土です。したがって、土に配当される穴、すなわち兪土穴を補います。
具体的には、自経である肺経の兪土穴である太淵と、母経である脾経の兪土穴である太白を補います。選択肢のうち該当するのは太淵であり、これが正答です。太淵は手関節前外側、橈骨動脈拍動部に取り、肺経の原穴かつ八会穴の脈会でもあります。
尺沢は肺経の合水穴、経渠は経金穴、少商は井木穴であり、いずれも土穴ではありません。
選択肢の確認
1.尺沢
誤り。肺経の合水穴です。
2.経渠
誤り。肺経の経金穴です。
3.太淵
正しい。肺経の兪土穴であり、肺虚証で母(土)を補う穴です。
4.少商
誤り。肺経の井木穴です。
覚えるポイント
- 六十九難=虚すれば母を補い、実すれば子を瀉す。
- 肺虚証=太淵(肺経の兪土穴)と太白(脾経の兪土穴)を補う。
- 肺経の五行穴=少商(井木)、魚際(滎火)、太淵(兪土・原穴)、経渠(経金)、尺沢(合水)。
- 肺は鼻に開竅し、皮毛を主る。肺気虚では自汗と易感冒。