21PM124|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
理学検査所見と罹患部への治療穴との組合せで適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
理学検査が示す病態と、その罹患部位にある経穴を対応させる問題です。
解説
フィンケルスタインテストは、母指を握り込ませて手関節を尺屈させ、橈骨茎状突起部に痛みが生じれば陽性となる検査で、ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)を示します。罹患するのは長母指外転筋腱と短母指伸筋腱で、これらが橈骨茎状突起部の腱鞘を通る際に炎症を起こします。
偏歴は手の陽明大腸経の絡穴で、前腕後外側、陽渓と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方3寸に取ります。この部は前腕の橈側で、罹患する腱とその筋腹に近い部位にあたるため、局所治療穴として適切です。したがってこの組合せが正しく、正答です。あわせて陽渓、列欠、手三里なども用いられます。
ファレンテストは手根管症候群(正中神経)を示す検査で、局所治療穴は手関節前面正中の大陵です。陽谷は手関節後内側(尺側)、尺骨茎状突起と三角骨の間にあり、正中神経の走行ではありません。
ペインフルアークサイン(有痛弧徴候)は、肩の外転60度から120度の範囲で痛みが生じる所見で、棘上筋腱の障害や肩峰下滑液包炎を示します。局所治療穴は肩髃や巨骨です。魄戸は上背部(第3胸椎の高さ、外方3寸)にあり、部位が異なります。
アドソンテストは胸郭出口症候群(斜角筋隙)を示す検査で、罹患筋は斜角筋です。局所治療穴は扶突や天鼎、天窓です。雲門は鎖骨下窩にあり、斜角筋の部位ではありません。
選択肢の確認
1.ファレンテスト陽性-陽谷
誤り。手根管症候群には大陵が対応します。
2.フィンケルスタインテスト陽性-偏歴
正しい。ドケルバン病の罹患腱に近い部位です。
3.ペインフルアークサイン陽性-魄戸
誤り。棘上筋腱の障害には肩髃などが対応します。
4.アドソンテスト陽性-雲門
誤り。斜角筋には扶突や天鼎が対応します。
覚えるポイント
- フィンケルスタインテスト=ドケルバン病(長母指外転筋腱と短母指伸筋腱)。局所穴は陽渓、偏歴、列欠。
- ファレンテスト=手根管症候群(正中神経)。局所穴は大陵。
- ペインフルアークサイン=棘上筋腱の障害。局所穴は肩髃。
- アドソンテスト=胸郭出口症候群(斜角筋隙)。局所穴は扶突、天鼎。