21PM126|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
肩こりに対する頸肩部の鍼治療を行う場合、脳虚血を起こしやすい体位はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**施術中の脳貧血(血管迷走神経反射)**を起こしやすい体位を問う安全管理の問題です。
解説
座位は、頭部が心臓より高い位置にあるため、血圧が低下したときに脳への血流が保たれにくく、脳虚血を起こしやすい体位です。したがってこれが正答です。
鍼施術では、痛みや緊張、不安によって血管迷走神経反射が起こることがあります。迷走神経の活動が高まって徐脈と血管拡張が生じ、血圧が低下します。このとき座位であると、重力の影響で脳血流がさらに低下し、気分不良、あくび、悪心、冷汗、顔面蒼白を経て失神(脳貧血)に至ることがあります。空腹時、疲労時、睡眠不足、初めての施術、暑い環境では特に起こりやすくなります。
背臥位(仰臥位)では、頭部と心臓の高さがほぼ同じであるため脳血流が保たれやすく、最も安全な体位です。実際、脳貧血が起こった場合の対応は、直ちに抜鍼して仰臥位にし、下肢を挙上することです。
腹臥位と側臥位も、頭部が心臓と同じ高さにあるため、座位に比べて脳虚血は起こりにくくなります。
予防としては、初回や体調のすぐれない人には臥位で施術する、刺激量を控えめにする、施術中に声をかけて状態を確認する、施術後は急に立ち上がらせず少し休ませる、といった配慮が重要です。
選択肢の確認
1.座位
正しい。頭部が高い位置にあるため脳虚血を起こしやすくなります。
2.背臥位
誤り。頭部と心臓の高さがほぼ同じで最も安全な体位です。
3.腹臥位
誤り。頭部が心臓と同じ高さにあり、座位より起こりにくくなります。
4.側臥位
誤り。こちらも座位より起こりにくい体位です。
覚えるポイント
- 脳貧血(血管迷走神経反射)は座位で起こりやすい。
- 前駆症状=気分不良、あくび、悪心、冷汗、顔面蒼白、耳鳴り。
- 対応=直ちに抜鍼、仰臥位にして下肢を挙上、保温、意識と呼吸の確認。
- 予防=空腹時と疲労時を避ける、臥位で施術、刺激量を控えめに、声かけ。