21PM128|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
脳血管障害後遺症による顔面神経麻痺に対する局所治療穴として、適切でないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
中枢性顔面神経麻痺の特徴を踏まえ、適切でない治療穴を選ぶ問題です。
「脳血管障害後遺症による」という記述が決め手です。
解説
顔面神経核のうち、前額部の筋(前頭筋)を支配する部分は左右の大脳から両側性の支配を受けています。一方、下部顔面の筋を支配する部分は反対側の大脳からのみ支配されます。
そのため、脳血管障害による中枢性顔面神経麻痺では、前額部の筋は障害されず、額のしわ寄せと閉眼は可能です。麻痺が現れるのは、口角の下垂や鼻唇溝の消失といった下部顔面に限られます。
陽白は足の少陽胆経の経穴で、前額部、眉毛の上方1寸、瞳孔の直上に取ります。前頭筋に対応する経穴であり、中枢性麻痺では前頭筋が障害されないため、局所治療穴としては適切ではありません。したがってこれが正答です。
四白は足の陽明胃経の経穴で、顔面部、眼窩下孔部にあり、下眼瞼と上唇部の筋に対応します。
顴髎は手の太陽小腸経の経穴で、頬骨下方の陥凹部にあり、頬部の筋に対応します。
地倉は足の陽明胃経の経穴で、口角の外方4分にあり、口輪筋と口角周囲の筋に対応します。
したがって、中枢性麻痺では下部顔面にある四白、顴髎、地倉などが局所治療穴として適します。なお、**末梢性麻痺(ベル麻痺など)**では前頭筋も障害されるため、陽白も治療穴となります。
選択肢の確認
1.陽白
正しい(適切でない)。前額部にあり、中枢性麻痺では前頭筋が障害されません。
2.四白
誤り(適切である)。眼窩下部にあり、下部顔面に対応します。
3.顴髎
誤り(適切である)。頬部の筋に対応します。
4.地倉
誤り(適切である)。口角周囲の筋に対応します。
覚えるポイント
- 中枢性顔面神経麻痺=額のしわ寄せと閉眼が可能。下部顔面のみ麻痺。
- 末梢性顔面神経麻痺=額のしわ寄せができず、閉眼もできない(兎眼)。
- 前頭筋を支配する部分は両側支配であるため中枢性では障害されない。
- 顔面部の経穴=陽白(前額)、四白(眼窩下)、顴髎(頬)、地倉(口角)、頬車(下顎角)、翳風(耳垂後方)。