21PM133|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
次の文で示す患者について、問いに答えよ。「28歳の女性。日頃から便秘気味だが月経後に症状はひどくなる。便意はあるが排便困難で、便が少し出るだけである。顔や唇、爪の血色は悪く、倦怠感やめまいがする。脈は細。」この患者の舌所見として最も考えられるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
血虚の病証を読み取り、それに一致する舌所見を選ぶ問題です。
28歳女性、月経後に悪化する便秘、便意はあるが出にくい、顔や唇、爪の血色が悪い、倦怠感とめまい、脈は細という所見を統合します。
解説
月経後に症状が悪化するという経過は、月経による失血で血がさらに不足することを示し、血虚を強く示唆します。
顔や唇、爪の血色が悪いことは、血が全身を養えていないことを直接示す所見です。唇は脾の華、爪は肝の華であり、いずれも血の状態を反映します。めまいも、血が頭部を養えないために生じます。倦怠感は気の不足も伴っていることを示します。脈が細いことも、血が脈を満たせていないことを示す典型的な所見です。
便秘については、腸を潤す血と津液が不足しているために便が乾いて出にくくなる**血虚便秘(虚秘)**と理解されます。便意はあるのに出せない、力んでも少ししか出ないという訴えがこれにあたります。
血虚では、舌を養う血が不足するため、舌の色は正常より薄くなります。したがって舌所見は淡白舌であり、これが正答です。
淡紅舌は薄いピンク色で潤いのある正常な舌です。
紅舌は熱を示し、この症例の所見とは合いません。
紫舌は血瘀や寒を示す舌であり、血の滞りを表します。血の「不足」であるこの症例とは異なります。
選択肢の確認
1.淡白舌
正しい。血虚により舌を養う血が不足し、色が薄くなります。
2.淡紅舌
誤り。正常な舌の色です。
3.紅舌
誤り。熱を示す舌です。
4.紫舌
誤り。血瘀や寒を示す舌です。
覚えるポイント
- 血虚=顔色と唇、爪の血色不良、めまい、動悸、不眠、手足のしびれ、淡白舌、細脈。
- 女性では月経後に悪化することが血虚の手がかりになる。
- 淡白舌=気虚、血虚、陽虚。紅舌=熱。紫舌=血瘀。
- 血虚便秘=腸を潤す血と津液の不足による。潤腸を図る。