21PM134|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す患者について、問いに答えよ。「28歳の女性。日頃から便秘気味だが月経後に症状はひどくなる。便意はあるが排便困難で、便が少し出るだけである。顔や唇、爪の血色は悪く、倦怠感やめまいがする。脈は細。」この患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**血虚(気血両虚)**の病証に対する治療方針を選ぶ問題です。
解説
前問と同じ症例です。顔や唇、爪の血色不良、めまい、淡白舌、細脈から血虚と判断され、あわせて倦怠感があることから気の不足も伴う気血両虚と考えられます。
便秘については、血と津液が不足して腸を潤せないことによる虚秘であり、瀉下によって無理に出させる方針ではなく、不足しているものを補って腸を潤す方針をとります。
したがって治療方針は気血を補うことであり、これが正答です。脾は気血生化の源であるため、脾兪、胃兪、足三里、三陰交、血海、膈兪(血会)、気海、関元などを用いて補います。
虚熱を除くのは、五心煩熱、盗汗、舌紅少苔、脈細数といった陰虚の所見がある場合の方針です。この症例の舌は淡白であり、熱の所見はありません。
痰濁を除くのは、頭重感、胸苦しさ、厚膩苔、滑脈といった痰湿の所見がある場合の方針です。この症例の所見とは合いません。
津液を補うのは、口や皮膚の乾燥、便の乾燥が中心の場合の方針です。この症例でも腸の乾燥は関与していますが、根本にあるのは血の不足であり、月経後の悪化や血色不良、細脈といった所見から気血を補うことが最も適切な方針となります。
選択肢の確認
1.虚熱を除く。
誤り。舌紅少苔と脈細数を伴う陰虚に対する方針です。
2.痰濁を除く。
誤り。厚膩苔と滑脈を伴う痰湿に対する方針です。
3.気血を補う。
正しい。血色不良、めまい、倦怠感、淡白舌、細脈から気血両虚と判断されます。
4.津液を補う。
誤り。この症例の根本にあるのは血の不足です。
覚えるポイント
- 気血両虚=倦怠感、息切れ、顔色不良、めまい、動悸、淡白舌、細弱脈。
- 治療=脾兪、胃兪、足三里、三陰交、血海、膈兪、気海、関元。
- 脾は気血生化の源。補うにはまず脾胃を整える。
- 便秘の弁証=熱秘、気秘、虚秘(気虚・血虚)、冷秘。虚秘には補って潤す。