21PM146|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
鍼施術に関する消毒・滅菌の記述で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
消毒と滅菌に関する記述の正誤を問う問題です。
解説
単回使用毫鍼の滅菌には、酸化エチレンガス(EOG)滅菌または放射線滅菌が用いられます。EOGは常温に近い温度で滅菌でき、金属やプラスチックを傷めないという利点があります。滅菌後は残留ガスを除去する工程(エアレーション)が設けられます。したがってこの記述が正しく、正答です。
施術野の消毒に90パーセントエタノールを用いるという記述は誤りです。消毒用エタノールの濃度は76.9から81.4容量パーセントと定められています。高濃度すぎると、蛋白質を急速に凝固させて菌体内部への浸透が妨げられ、かえって殺菌力が低下します。適度な水分があることが殺菌に必要なのです。
梅花鍼は洗浄して使用するという記述も誤りです。梅花鍼(小児鍼の一種で皮膚を叩打するもの)は、皮膚に接触し微小な出血を伴うこともあるため、単回使用とするか、確実に滅菌して用いる必要があります。洗浄のみでは血液由来の病原体を除去できません。
イソプロピルアルコールはB型肝炎ウイルスに有効であるという記述も誤りです。イソプロピルアルコールは、一般細菌には有効ですが、B型肝炎ウイルスなどのエンベロープをもたないウイルスや芽胞には無効とされます。B型肝炎ウイルスへの対策としては、次亜塩素酸ナトリウムやグルタラール、あるいはオートクレーブによる滅菌が用いられます。
選択肢の確認
1.施術野の消毒には90%エタノールが用いられる。
誤り。消毒用エタノールは76.9から81.4容量パーセントです。
2.単回使用毫鍼の滅菌にはEOGが用いられる。
正しい。酸化エチレンガス滅菌または放射線滅菌が用いられます。
3.梅花鍼は洗浄して使用する。
誤り。単回使用とするか確実に滅菌します。
4.イソプロピルアルコールはB型肝炎ウイルスに有効である。
誤り。B型肝炎ウイルスには無効とされます。
覚えるポイント
- 消毒用エタノール=76.9から81.4容量パーセント。高すぎると殺菌力が落ちる。
- 単回使用毫鍼=EOG滅菌または放射線滅菌。ガスは除去される。
- 滅菌=すべての微生物を死滅。消毒=病原微生物を減らす。
- B型肝炎ウイルスには次亜塩素酸ナトリウム、グルタラール、オートクレーブ。