21PM148|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
管散術の刺激を伝える神経線維はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
管散術の刺激がどの感覚として伝えられるかを問う問題です。
解説
管散術は、刺鍼した部位の周囲の皮膚を鍼管の先で軽く叩く手技です。皮膚を叩打する刺激であり、鍼を刺入して組織を損傷するものではありません。
したがって、この刺激は主に皮膚の**機械受容器(触圧覚の受容器)を興奮させます。マイスナー小体、メルケル盤、パチニ小体などがこれにあたります。これらの受容器からの情報を伝えるのは、太い有髄線維であるAβ線維(II群)**です。したがってこれが正答です。伝導速度は毎秒30から70メートル程度で、比較的速く伝わります。
このように、太い線維からの入力は、ゲートコントロール理論に基づいて脊髄後角で痛みの伝達を抑える働きをもつため、痛みの緩和という点からも意味があります。
**Aα線維(I群)**は、骨格筋への運動指令(α運動線維)と、筋紡錘や腱紡錘からの情報を伝えます。
Aγ線維は、錘内筋線維を支配するγ運動線維で、筋紡錘の感度を調節します。感覚を伝える線維ではありません。
**Aδ線維(III群)**は細い有髄線維で、**鋭い痛み(一次痛)**と冷覚を伝えます。管散術のような軽い叩打では主体となりません。
なお、鍼を刺入して**得気(ひびき)**が生じる場合には、深部のポリモーダル受容器が興奮し、Aδ線維やC線維が関与します。
選択肢の確認
1.Aα
誤り。運動指令と筋紡錘、腱紡錘の情報を伝えます。
2.Aβ
正しい。触圧覚を伝える太い有髄線維です。
3.Aγ
誤り。錘内筋線維を支配する運動線維です。
4.Aδ
誤り。鋭い痛みと冷覚を伝えます。
覚えるポイント
- 管散術=刺鍼部位の周囲の皮膚を鍼管で叩く。**触圧覚(Aβ線維)**が主体。
- Aβ線維の入力はゲートコントロールにより痛みの伝達を抑える。
- 皮膚の機械受容器=マイスナー小体、メルケル盤、パチニ小体、ルフィニ小体。
- **得気(ひびき)**には深部のポリモーダル受容器とAδ、C線維が関与する。