21PM149第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)

「足三里穴に鍼刺激を行ったら胃の運動が亢進した。」作用機序について正しい記述はどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

体性-内臓反射の機序を問う問題です。

刺激部位が四肢か体幹かで反射の経路が異なる点が要点です。

解説

体表への刺激が内臓の機能を変化させる体性-内臓反射には、次の二つの型があります。

脊髄性反射(分節性反射)は、刺激部位と同じ脊髄分節を介するもので、主に交感神経を遠心路とします。腹部など、その内臓と同じ分節の体表を刺激した場合に働き、胃であれば運動を抑制する方向に働きます。

**上脊髄性反射(全身性反射)**は、脊髄より上位の中枢(延髄)を介するもので、迷走神経(副交感神経)を遠心路とします。四肢など、その内臓と分節の異なる部位を刺激した場合に働き、胃であれば運動を亢進させる方向に働きます。

足三里は下肢にあり、胃の分節とは離れています。そこへの刺鍼で胃の運動が亢進したのですから、これは延髄を介し迷走神経を遠心路とする上脊髄性反射にあたります。したがってこれが正答です。

アドレナリン作動性神経β受容体を介するのは交感神経の作用であり、胃の運動を抑制します。亢進の説明にはなりません。

骨盤神経は仙髄から出る副交感神経で、下部消化管と膀胱、生殖器を支配します。胃を支配するのは迷走神経です。

求心路については、足三里は下腿前面にあり、この部の知覚を担うのは深腓骨神経(および外側腓腹皮神経など)です。伏在神経は下腿の内側を支配する大腿神経の枝であり、足三里の部位ではありません。

選択肢の確認

1.アドレナリン作動性神経β受容体を介する。
誤り。交感神経の作用であり、胃の運動を抑制します。

2.上脊髄性反射である。
正しい。延髄を介し、迷走神経を遠心路とする反射です。

3.骨盤神経を介した反射である。
誤り。胃を支配するのは迷走神経です。

4.求心路には伏在神経が含まれる。
誤り。足三里の部位は深腓骨神経などが支配します。

覚えるポイント

  • 上脊髄性反射(四肢の刺激)=延髄を介し迷走神経が遠心路。胃の運動を亢進
  • 脊髄性反射(腹部の刺激)=同一分節、交感神経が遠心路。胃の運動を抑制
  • 交感神経は消化を抑制、副交感神経は促進する。
  • 足三里=犢鼻の下3寸、前脛骨筋上。深腓骨神経の領域。
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