21PM150|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
鍼鎮痛に関与するのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
鍼鎮痛に関与する物質を問う問題です。
痛みを抑える物質と、痛みを起こす物質を区別します。
解説
オピオイドペプチド(内因性オピオイド)は、体内で産生されるモルヒネ様の作用をもつペプチドで、βエンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィンが代表です。下行性疼痛抑制系を活性化し、また脊髄後角で痛みの伝達を抑えることで鎮痛をもたらします。鍼鎮痛がナロキソン(オピオイド受容体拮抗薬)によって減弱することは、この関与を示す根拠とされています。したがってこれが正答です。
ヒスタミンは、肥満細胞から放出され、血管拡張と血管透過性の亢進をもたらす物質です。かゆみや発痛増強にも関与し、鎮痛の方向に働くものではありません。
アンジオテンシンは、レニン・アンジオテンシン系に属し、血管を収縮させて血圧を上げるとともに、アルドステロンの分泌を促す物質です。鎮痛とは関係しません。
プロスタグランジンは、炎症の場で産生され、侵害受容器の感受性を高める発痛増強物質です。痛みを強める方向に働きます(非ステロイド性抗炎症薬はこの産生を抑えることで鎮痛作用を示します)。
なお、鍼鎮痛の機序としては、内因性オピオイドによる下行性抑制系のほかに、ゲートコントロール(脊髄分節性の抑制)、広汎性侵害抑制調節(全身性の抑制)、そして下行性抑制系に関わるセロトニンとノルアドレナリンが挙げられます。
選択肢の確認
1.ヒスタミン
誤り。血管拡張と透過性亢進、かゆみに関与します。
2.アンジオテンシン
誤り。血圧の調節に関わる物質です。
3.オピオイドペプチド
正しい。下行性抑制系を活性化し、鍼鎮痛に関与します。
4.プロスタグランジン
誤り。侵害受容器の感受性を高める発痛増強物質です。
覚えるポイント
- 内因性オピオイド=βエンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィン。鍼鎮痛に関与。
- ナロキソンで鍼鎮痛が減弱することが根拠。
- 鎮痛機序=ゲートコントロール(分節性)、下行性抑制系、広汎性侵害抑制調節(全身性)。
- 発痛物質=ブラジキニン。発痛増強物質=プロスタグランジン、ヒスタミン、セロトニン。