21PM157|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
知熱灸の熱刺激の伝達に関係するのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
熱刺激の伝導路を問う問題です。
温痛覚と触圧覚・深部感覚の経路を区別します。
解説
**外側脊髄視床路(新脊髄視床路)**は、温痛覚を伝える主要な上行路です。皮膚の受容器からAδ線維とC線維によって伝えられた情報は、脊髄後角で二次ニューロンに乗り換え、同じ高さで反対側へ交叉して、脊髄の側索を上行します。視床の後外側腹側核を経て、大脳皮質の一次体性感覚野に至り、刺激の場所と強さが識別されます。したがって知熱灸の熱刺激の伝達に関係するのは外側脊髄視床路であり、これが正答です。
錐体路(皮質脊髄路)は、大脳皮質の運動野から脊髄へ運動の指令を下行させる経路です。感覚を伝える経路ではありません。障害されると痙性麻痺、腱反射亢進、バビンスキー徴候陽性となります。
腹側脊髄視床路(前脊髄視床路)は、主に粗大な触圧覚を伝える経路とされます。温痛覚の主要な経路ではありません。
**後索路(後索・内側毛帯路)**は、**識別性触覚、振動覚、意識にのぼる深部感覚(位置覚)**を伝える経路です。同側の後索を上行し、延髄の後索核(薄束核と楔状束核)で乗り換えてから交叉し、内側毛帯を形成します。障害されるとロンベルグ徴候が陽性となります。
なお、痛みに伴う情動や自律神経反応には、脊髄網様体路を介して脳幹網様体に至る経路が関与します。
選択肢の確認
1.錐体路
誤り。運動の指令を下行させる経路です。
2.外側脊髄視床路
正しい。温痛覚を伝える主要な上行路です。
3.腹側脊髄視床路
誤り。主に粗大な触圧覚を伝えます。
4.後索路
誤り。識別性触覚と深部感覚を伝えます。
覚えるポイント
- 温痛覚=外側脊髄視床路。脊髄後角で乗り換え、同じ高さで交叉して側索を上行。
- 識別性触覚と深部感覚=後索路。延髄で乗り換えてから交叉。
- 痛みの情動と自律神経反応=脊髄網様体路。
- 錐体路は運動の下行路。障害で痙性麻痺と病的反射。