21PM158|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
血管の透過性亢進作用をもつ物質はどれか。
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この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答
1、3、4
この問題のポイント
血管透過性を亢進させる物質を問う問題です。正答は三つあります。
解説
炎症の場では、血管が拡張して透過性が高まり、血漿成分が組織へ漏れ出して腫脹(浮腫)が生じます。この透過性亢進に関わる物質を確認します。
セロトニンは、血小板や肥満細胞から放出され、ヒスタミンとともに血管透過性を亢進させる作用をもちます。炎症の初期に働く化学伝達物質の一つです。
カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)は、感覚神経終末から軸索反射により放出され、極めて強力な血管拡張作用をもちます。血流の増加を通じて透過性の亢進にも関与し、施灸部周囲のフレアを形成します。
サブスタンスPも、感覚神経終末から放出される神経ペプチドで、肥満細胞の脱顆粒を促してヒスタミンを放出させるとともに、血管透過性を亢進させて膨疹(腫れ)を生じさせます。神経原性炎症の中心を担う物質です。
以上の三つが正答となります。
**血管作動性腸ペプチド(VIP)**は、消化管や自律神経に分布し、消化管平滑筋の弛緩、消化液の分泌、血管の拡張に関わる物質です。炎症における血管透過性亢進の代表的な物質としては挙げられません。
なお、透過性亢進の代表として最も重要なのはヒスタミンであり、ほかにブラジキニン、ロイコトリエン、補体成分も関与します。
選択肢の確認
1.セロトニン
正しい。血小板や肥満細胞から放出され、血管透過性を亢進させます。
2.血管作動性腸ペプチド
誤り。消化管の運動と分泌、血管拡張に関わる物質です。
3.カルシトニン遺伝子関連ペプチド
正しい。強力な血管拡張作用をもち、フレアを形成します。
4.サブスタンスP
正しい。肥満細胞の脱顆粒を促し、血管透過性を亢進させます。
覚えるポイント
- 血管透過性亢進=ヒスタミン、セロトニン、ブラジキニン、サブスタンスP、ロイコトリエン。
- CGRPとサブスタンスP=感覚神経終末から軸索反射により放出される神経ペプチド。
- 神経原性炎症=神経終末からの神経ペプチド放出による炎症反応。
- 三重反応=発赤、フレア(軸索反射)、膨疹(透過性亢進)。