21PM159|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
施灸時に血圧上昇をきたす反射の遠心路はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
施灸による血圧上昇反射の遠心路を問う問題です。
解説
施灸による熱刺激は、皮膚の侵害受容器を興奮させ、AδとC線維を介して脊髄へ入ります。この入力が中枢で処理され、自律神経を介して循環系に影響を及ぼします。
血圧を上昇させるには、心拍数と心収縮力を高め、末梢血管を収縮させる必要があります。これらを担うのは交感神経です。心臓ではβ1受容体を介して心拍数と収縮力を高め、血管ではα1受容体を介して収縮させます。したがって、血圧上昇をきたす反射の遠心路は交感神経であり、これが正答です。この反射は**体性-内臓反射(体性-自律神経反射)**の一つにあたります。
感覚神経は、刺激を中枢へ伝える求心路です。遠心路ではありません。
運動神経は、骨格筋を支配して随意運動を担う遠心路ですが、血圧の調節には関与しません。
副交感神経は、心拍数を減少させ、血圧を下げる方向に働きます。血圧上昇の遠心路ではありません。
なお、刺激の強さや部位、対象者の状態によっては、逆に副交感神経が優位となって血圧が低下し、脳貧血(血管迷走神経反射)を起こすこともあります。施術中は顔色や表情、訴えに注意を払い、異常があれば直ちに中止することが重要です。
選択肢の確認
1.感覚神経
誤り。刺激を中枢へ伝える求心路です。
2.運動神経
誤り。骨格筋を支配し、血圧調節には関与しません。
3.交感神経
正しい。心拍数と心収縮力を高め、末梢血管を収縮させます。
4.副交感神経
誤り。心拍数を減らし、血圧を下げる方向に働きます。
覚えるポイント
- 血圧上昇の遠心路=交感神経(心臓のβ1受容体、血管のα1受容体)。
- 求心路は感覚神経、遠心路は自律神経という反射弓の構成を押さえる。
- 施灸や刺鍼による循環反応は体性-自律神経反射として理解される。
- 逆に副交感神経が優位になると血圧が低下し、脳貧血を起こすことがある。