21PM88|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
異常歩行とその原因との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
異常歩行と原因疾患を対応させる問題です。
解説
小刻み歩行は、歩幅が小さく、足が床から十分に上がらず、すり足のようになる歩行です。パーキンソン病の特徴的な歩行であり、あわせて前傾姿勢、腕振りの減少、歩き出しの困難(すくみ足)、次第に速くなって止まれなくなる**加速歩行(突進現象)**がみられます。したがってこの組合せが正しく、正答です。パーキンソン病の四大徴候は、安静時振戦、筋強剛(固縮)、無動・寡動、姿勢反射障害です。
トレンデレンブルグ歩行は、片脚立ちのときに支えている側の中殿筋が働かず、遊脚側の骨盤が下がる歩行です。中殿筋の筋力低下、上殿神経麻痺、先天性股関節脱臼や変形性股関節症が原因となります。変形性膝関節症ではありません。変形性膝関節症では内反変形による動揺性の歩行がみられます。
失調性歩行は、両足を開いてふらつく歩行で、小脳の障害(酩酊様歩行)や脊髄後索の障害(踵打歩行、閉眼で悪化)が原因です。脊髄損傷そのものではありません。脊髄損傷では、損傷の高さと程度に応じて対麻痺や四肢麻痺となります。
痙性歩行は、下肢の筋緊張が亢進して膝が伸びたまま足を引きずる歩行で、錐体路(上位運動ニューロン)の障害によるものです。ギラン・バレー症候群は末梢神経の障害であり、弛緩性麻痺をきたすため痙性歩行にはなりません。
選択肢の確認
1.小刻み歩行-パーキンソン病
正しい。前傾姿勢、すくみ足、加速歩行を伴います。
2.トレンデレンブルグ歩行-変形性膝関節症
誤り。中殿筋の筋力低下や股関節疾患によります。
3.失調性歩行-脊髄損傷
誤り。小脳の障害や脊髄後索の障害によります。
4.痙性歩行-ギラン・バレー症候群
誤り。ギラン・バレー症候群は弛緩性麻痺をきたします。
覚えるポイント
- 小刻み歩行・加速歩行・すくみ足=パーキンソン病。
- トレンデレンブルグ歩行=中殿筋の筋力低下(股関節疾患、上殿神経麻痺)。
- 失調性歩行=小脳(酩酊様)、脊髄後索(踵打歩行、閉眼で悪化)。
- 痙性歩行=錐体路障害。鶏歩=腓骨神経麻痺(下垂足)。動揺性歩行=筋ジストロフィー。