21PM98|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午後(科目未分類)
外邪で遊走性の痛みを起こすのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
六淫(外邪)の性質を問う問題です。
痛みの性質から邪を見分けます。
解説
**風邪(ふうじゃ)**は、次のような性質をもつとされます。
軽く上に昇りやすい(軽揚性)ため、頭部や顔面、体表など身体の上部と外側を侵しやすくなります。動きやすく変化しやすい(遊走性、善行数変)ため、症状の部位が移動して一定しないのが特徴です。関節の痛みが移動する場合を行痺(風痺)と呼びます。したがって遊走性の痛みを起こすのは風邪であり、これが正答です。また、風邪は百病の長とされ、寒邪や湿邪、熱邪を伴って侵入する先導役になります。
湿邪は、重濁性(重だるく、分泌物が濁る)と粘滞性(症状が長引き治りにくい)、下注性(下半身を侵しやすい)を特徴とします。関節では重だるく固定した痛みとなり、**着痺(湿痺)**と呼ばれます。
**火邪(熱邪)**は、炎上性(上部を侵す)、津液を損なう、動血(出血を起こす)、生風(けいれんを起こす)といった性質をもち、熱痺では関節の発赤、熱感、腫脹を伴う痛みとなります。
燥邪は、津液を損なって乾燥をきたし、口や鼻、皮膚の乾燥、空咳を生じます。特に肺を損ないやすい性質があります。
なお、寒邪による痛みは激しく固定的で、温めると軽減し、**痛痺(寒痺)**と呼ばれます。
選択肢の確認
1.風邪
正しい。遊走性(善行数変)により痛みの部位が移動します。
2.湿邪
誤り。重く固定した痛み(着痺)となります。
3.火邪
誤り。発赤と熱感を伴う痛み(熱痺)となります。
4.燥邪
誤り。乾燥をきたし、特に肺を損ないます。
覚えるポイント
- 風邪=軽揚性、遊走性(善行数変)、百病の長。行痺。
- 寒邪=凝滞性、収引性、激しい固定痛。温めると軽減。痛痺。
- 湿邪=重濁性、粘滞性、下注性。重だるい固定痛。着痺。
- 痺証=行痺(風)、痛痺(寒)、着痺(湿)、熱痺(熱)。