22AM22|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
腎臓について誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
腎臓の構造と内分泌について、誤った記述を選ぶ問題です。
解説
**傍糸球体細胞(糸球体傍細胞)**は、輸入細動脈の壁にある細胞で、レニンを分泌します。アルドステロンではありません。したがってこの記述が誤りであり、正答です。
レニンは、血圧の低下や腎血流量の減少、遠位尿細管を流れるナトリウム量の低下を感知して分泌され、アンジオテンシノーゲンをアンジオテンシン I に変換します。これがアンジオテンシン変換酵素によりアンジオテンシン II となり、血管を収縮させるとともに副腎皮質(球状帯)からのアルドステロン分泌を促します。すなわち、アルドステロンを分泌するのは腎臓ではなく副腎皮質です。
脂肪被膜で包まれるという記述は正しい内容です。腎臓は、内側から線維被膜、脂肪被膜、腎筋膜に包まれ、脂肪被膜が緩衝と位置の保持の役割を果たします。急激なやせにより脂肪被膜が減ると、腎臓が下垂することがあります。
右腎は左腎より低いという記述も正しい内容です。右側には肝臓があるため、右腎は左腎よりおよそ半椎体分低い位置にあります。
腎小体は糸球体とボーマン嚢からなるという記述も正しい内容です。腎小体は皮質にあり、糸球体で血液が濾過され、原尿がボーマン嚢に集められます。腎小体と尿細管を合わせて**ネフロン(腎単位)**と呼び、片方の腎に約100万個あります。
なお、腎臓はエリスロポエチンの産生と、ビタミンDの活性化も担っています。
選択肢の確認
1.脂肪被膜で包まれる。
正しい記述です。線維被膜、脂肪被膜、腎筋膜に包まれます。
2.右腎は左腎より低い。
正しい記述です。肝臓があるため右腎が低くなります。
3.腎小体は糸球体とボーマン嚢からなる。
正しい記述です。腎小体と尿細管でネフロンを構成します。
4.傍糸球体細胞からアルドステロンが分泌される。
誤った記述であり、これが正答です。分泌されるのはレニンです。
覚えるポイント
- 傍糸球体細胞=レニンを分泌。**アルドステロン=副腎皮質(球状帯)**から分泌。
- 腎臓の内分泌=レニン、エリスロポエチン、ビタミンDの活性化。
- ネフロン=腎小体(糸球体+ボーマン嚢)+尿細管。片腎に約100万個。
- 右腎は肝臓のため左腎より低い。腎臓は腹膜後器官。