22AM37|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午前(科目未分類)
体温調節中枢について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
体温調節の仕組みを問う問題です。
解説
体温調節中枢は視床下部(視索前野と前視床下部)にあります。ここには温度感受性のニューロンがあり、流れてくる血液の温度(核心温度)の変化を直接感受します。あわせて、皮膚の温度受容器からの情報も受け取り、両者を統合して体温を調節します。したがって「核心温度の変化を感受する」が正しく、これが正答です。
セットポイントの下降により発熱が起こるという記述は誤りです。感染時には、細菌の内毒素などを受けてマクロファージが内因性発熱物質(インターロイキン1など)を放出し、視床下部でプロスタグランジンE2が産生されてセットポイントが上昇します。実際の体温がセットポイントより低い状態になるため、悪寒とふるえ(シバリング)、皮膚血管の収縮によって熱を産生・保持し、体温が上がります。すなわち上昇により発熱が起こります。
中枢は延髄にあるという記述も誤りです。中枢は視床下部です。延髄にあるのは呼吸中枢と心臓血管中枢です。
プロゲステロンは体温を低下させるという記述も誤りです。プロゲステロンは体温を上昇させます。排卵後の黄体期に分泌が増えることで基礎体温が高温相となり、この変化を利用して排卵の有無を推定できます。
なお、体温は早朝に低く夕方に高いという日内変動を示し、その差はおよそ1度以内です。
選択肢の確認
1.核心温度の変化を感受する。
正しい。視床下部が血液の温度変化を直接感受します。
2.セットポイントの下降により発熱が起こる。
誤り。セットポイントの上昇により発熱が起こります。
3.中枢は延髄にある。
誤り。中枢は視床下部にあります。
4.プロゲステロンは体温を低下させる。
誤り。プロゲステロンは体温を上昇させます。
覚えるポイント
- 体温調節中枢=視床下部。核心温度と皮膚温の情報を統合。
- 発熱=内因性発熱物質→プロスタグランジンE2→セットポイントの上昇→悪寒とふるえ。
- プロゲステロンは体温を上昇させる(黄体期の高温相)。
- 熱放散=放射、伝導、対流、蒸発(発汗と不感蒸泄)。熱産生=ふるえ、代謝、甲状腺ホルモン。