22AM46|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午前(科目未分類)
左心不全によって肺に最も生じやすいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
左心不全による循環障害の型を問う問題です。
解説
うっ血は、静脈側の血液の流出が妨げられ、その手前に血液が滞る状態です。
左心不全では、左心室が血液を十分に送り出せないため、その手前にあたる左心房、さらにその手前の肺静脈と肺の毛細血管に血液が滞ります。これが肺うっ血であり、進行すると肺水腫となります。したがってうっ血が正答です。症状としては、労作時呼吸困難、起坐呼吸、発作性夜間呼吸困難、湿性ラ音(水泡音)、ピンク色の泡沫状痰がみられます。
なお、右心不全では、全身の静脈系にうっ血が生じ、頸静脈怒張、肝腫大、腹水、下腿の浮腫がみられます。
充血は、動脈側の血流が増加して局所の血液量が増える状態です。炎症の初期や運動時にみられ、鮮紅色で温かくなります。うっ血が暗赤色で冷たくなるのとは対照的です。
塞栓は、血栓や脂肪、空気、腫瘍細胞などが血流に乗って運ばれ、血管を閉塞する状態です。左心不全そのものによって肺に生じるものではありません(なお、下肢の深部静脈血栓が肺動脈を閉塞したものが肺塞栓症です)。
梗塞は、動脈の閉塞により組織が壊死する状態です。肺は気管支動脈と肺動脈の二重支配を受けるため、梗塞が生じにくい臓器とされています。
選択肢の確認
1.充血
誤り。動脈側の血流増加による状態です。
2.うっ血
正しい。左心不全では肺にうっ血が生じます。
3.塞栓
誤り。血栓などが血管を閉塞する状態です。
4.梗塞
誤り。動脈閉塞による壊死であり、肺では生じにくくなります。
覚えるポイント
- 左心不全→肺うっ血。労作時呼吸困難、起坐呼吸、発作性夜間呼吸困難、湿性ラ音。
- 右心不全→全身のうっ血。頸静脈怒張、肝腫大、腹水、下腿浮腫。
- 充血=動脈性(鮮紅色、温かい)、うっ血=静脈性(暗赤色、冷たい)。
- 肺は二重の血液供給(肺動脈と気管支動脈)のため梗塞が生じにくい。