22AM53|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午前(科目未分類)
血漿膠質浸透圧低下による浮腫がみられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
浮腫の機序を問う問題です。
血漿膠質浸透圧の低下によるものを選びます。
解説
浮腫は、次のいずれかの機序で生じます。
毛細血管圧の上昇(心不全、静脈閉塞)、血漿膠質浸透圧の低下(低アルブミン血症)、血管透過性の亢進(炎症、アレルギー)、リンパ管の閉塞(リンパ浮腫)です。
肝硬変では、肝でのアルブミン合成が低下して低アルブミン血症となり、血漿膠質浸透圧が低下します。その結果、水分を血管内に保持できなくなって組織へ漏れ出し、浮腫と腹水が生じます。したがってこれが正答です。肝硬変ではあわせて門脈圧亢進も加わるため、特に腹水が目立ちます。同じ機序による浮腫は、ネフローゼ症候群(尿への蛋白喪失)や重度の栄養障害でもみられます。
うっ血性心不全による浮腫は、静脈系のうっ血によって毛細血管圧が上昇することが主な機序です。右心不全では下腿の浮腫が目立ちます。
癌性胸膜炎による胸水は、腫瘍による血管透過性の亢進とリンパ流の障害によるものです。滲出性の性状(蛋白濃度が高い)を示します。
フィラリア症による浮腫(象皮病)は、寄生虫がリンパ管を閉塞することによるリンパ浮腫です。
選択肢の確認
1.うっ血性心不全
誤り。毛細血管圧の上昇が主な機序です。
2.肝硬変
正しい。低アルブミン血症により血漿膠質浸透圧が低下します。
3.癌性胸膜炎
誤り。血管透過性の亢進とリンパ流の障害によります。
4.フィラリア症
誤り。リンパ管の閉塞によるリンパ浮腫です。
覚えるポイント
- 浮腫の機序=毛細血管圧の上昇、膠質浸透圧の低下、血管透過性の亢進、リンパ管の閉塞。
- 膠質浸透圧の低下=肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養障害。いずれも低アルブミン血症。
- 毛細血管圧の上昇=心不全、静脈血栓。
- リンパ管の閉塞=フィラリア症、乳癌術後の腋窩リンパ節郭清後。