22AM60|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
徴候と疾患との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
徴候と疾患を対応させる問題です。
解説
ティネル徴候は、末梢神経の絞扼部位を軽く叩打したときに、その神経の支配領域へしびれや痛みが放散すれば陽性となる所見です。
総腓骨神経麻痺では、神経が腓骨頭の後方で皮下を走行して圧迫を受けやすいため、この部を叩打すると下腿外側から足背へしびれが放散します。したがってこの組合せが正しく、正答です。総腓骨神経麻痺では、足関節の背屈と足趾の伸展ができなくなる下垂足と、それに伴う鶏歩がみられます。ギプスや長時間の下肢の圧迫、脚を組む姿勢が原因となります。
ペインフルアーク徴候(有痛弧徴候)は、上肢を外転していく際に60度から120度の範囲で痛みが生じる所見で、棘上筋腱の障害や肩峰下滑液包炎を示します。胸郭出口症候群ではありません。胸郭出口症候群を示すのはアドソン、エデン、ライト、モーリー、イートンの各テストです。
トレンデレンブルグ徴候は、片脚立ちのときに支えている側の中殿筋が働かず、遊脚側の骨盤が下がる所見で、中殿筋の筋力低下、上殿神経麻痺、先天性股関節脱臼や変形性股関節症でみられます。腰椎椎間板ヘルニアではありません。
**アリス徴候(ガレアッチ徴候)**は、仰臥位で両膝を立てたときに膝の高さに左右差がみられる所見で、先天性股関節脱臼を示します。変形性膝関節症ではありません。
選択肢の確認
1.ティネル徴候陽性-総腓骨神経麻痺
正しい。腓骨頭部の叩打で下腿外側から足背へしびれが放散します。
2.ペインフルアーク徴候陽性-胸郭出口症候群
誤り。棘上筋腱の障害や肩峰下滑液包炎を示します。
3.トレンデレンブルグ徴候陽性-腰椎椎間板ヘルニア
誤り。中殿筋の筋力低下や股関節疾患でみられます。
4.アリス徴候陽性-変形性膝関節症
誤り。先天性股関節脱臼を示します。
覚えるポイント
- ティネル徴候=神経絞扼部の叩打。手根管(正中神経)、肘部管(尺骨神経)、腓骨頭(総腓骨神経)、足根管(脛骨神経)。
- 総腓骨神経麻痺=下垂足と鶏歩、下腿外側から足背の知覚障害。
- トレンデレンブルグ徴候=中殿筋の筋力低下、股関節疾患。
- アリス徴候=先天性股関節脱臼(膝の高さの左右差)。