22AM65|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午前(科目未分類)
急性心筋梗塞の検査項目で最も有用性が高いのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
急性心筋梗塞の検査項目を問う問題です。
解説
**トロポニンT(および心筋トロポニン I)**は、心筋の収縮に関わる蛋白質で、心筋が壊死すると血中に放出されます。心筋に特異的であり、発症後3から4時間で上昇し始めて1から2週間高値が続くため、早期の診断にも、時間が経ってからの診断にも有用です。したがって最も有用性が高い検査項目としてこれが正答です。近年は高感度トロポニン検査により、より早期の検出が可能になっています。
赤血球数は、貧血や多血症の評価に用いる項目です。心筋梗塞の診断に特異的な指標ではありません。
コリンエステラーゼは、肝臓で合成される酵素で、肝機能(合成能)の指標として用いられます。肝硬変や低栄養で低下します。心筋梗塞とは関係しません。
**ALP(アルカリホスファターゼ)**は、肝胆道系と骨の疾患で上昇する酵素です。閉塞性黄疸や骨転移、骨のパジェット病などで高値となります。心筋梗塞の指標ではありません。
心筋梗塞で上昇する他の酵素としては、CK(特にCK-MB)、AST、LDHがあります。上昇の時期は、ミオグロビンとトロポニンが最も早く、次いでCK-MB、AST、LDHの順に遅れます。診断は、症状(20分以上続く胸痛、冷汗)、心電図のST上昇と異常Q波、そして心筋逸脱酵素の上昇を組み合わせて行います。
選択肢の確認
1.赤血球数
誤り。貧血や多血症の評価に用います。
2.コリンエステラーゼ
誤り。肝臓の合成能の指標です。
3.トロポニンT
正しい。心筋に特異的で、早期から長期にわたり検出できます。
4.ALP
誤り。肝胆道系と骨の疾患で上昇します。
覚えるポイント
- 心筋トロポニンT・I=心筋に特異的。急性心筋梗塞の診断で最も有用。
- 上昇の順=ミオグロビン、トロポニン→CK-MB→AST→LDH。
- 診断=症状(20分以上の胸痛、冷汗)+心電図のST上昇+心筋逸脱酵素。
- 糖尿病や高齢者では無痛性心筋梗塞があることに注意する。