22AM71|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
腎疾患と所見との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
腎疾患と検査所見を対応させる問題です。
解説
急性腎不全では、糸球体濾過量が急激に低下し、体内に酸(不揮発性酸)が蓄積します。腎臓は本来、水素イオンを排泄し重炭酸イオンを再吸収することで酸塩基平衡を保っていますが、その機能が失われるため、代謝性アシドーシスとなります。したがってこの組合せが正しく、正答です。あわせて、高カリウム血症(致死的不整脈の危険)、乏尿または無尿、尿素窒素とクレアチニンの上昇、体液の貯留がみられます。
急性糸球体腎炎では、糸球体の濾過が障害されてナトリウムと水が貯留するため、高血圧、浮腫(特に眼瞼)、血尿(コーラ色の尿)、蛋白質尿がみられます。低血圧ではありません。小児で溶連菌感染の1から3週間後に発症することが多く、多くは自然に軽快します。
ネフローゼ症候群では、大量の蛋白質が尿へ失われて低アルブミン血症となり、その代償として肝でのリポ蛋白合成が増えるため、**高コレステロール血症(脂質異常症)**を呈します。低コレステロール血症ではありません。診断基準は、高度の蛋白質尿、低アルブミン血症であり、浮腫と脂質異常症を伴います。
慢性腎不全では、リンの排泄が低下するため高リン血症となります。低リン血症ではありません。あわせて、活性型ビタミンDの産生低下による低カルシウム血症、それに伴う二次性副甲状腺機能亢進症、そしてエリスロポエチンの産生低下による腎性貧血がみられます。
選択肢の確認
1.急性糸球体腎炎-低血圧
誤り。ナトリウムと水の貯留により高血圧となります。
2.ネフローゼ症候群-低コレステロール血症
誤り。高コレステロール血症を呈します。
3.急性腎不全-代謝性アシドーシス
正しい。酸の排泄が障害されて生じます。
4.慢性腎不全-低リン血症
誤り。リンの排泄低下により高リン血症となります。
覚えるポイント
- 急性腎不全=乏尿、高カリウム血症、代謝性アシドーシス、尿素窒素とクレアチニンの上昇。
- 急性糸球体腎炎=溶連菌感染後、血尿、蛋白質尿、浮腫、高血圧。
- ネフローゼ症候群=高度の蛋白質尿、低アルブミン血症、浮腫、高コレステロール血症。
- 慢性腎不全=高リン血症、低カルシウム血症、腎性貧血、代謝性アシドーシス。