22AM73|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
原発性アルドステロン症でみられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
原発性アルドステロン症の検査所見を問う問題です。
アルドステロンの作用から考えます。
解説
原発性アルドステロン症は、副腎皮質の腺腫や過形成によりアルドステロンが自律的に過剰分泌される疾患です。二次性高血圧の原因として最も頻度が高いものの一つです。
アルドステロンは、腎の遠位尿細管と集合管でナトリウムの再吸収を促し、代わりにカリウムと水素イオンを排泄します。したがって次のような所見が生じます。
高ナトリウム血症(ただし水も一緒に再吸収されるため著明でないこともあります)、低カリウム血症(筋力低下、脱力、多尿、不整脈)、代謝性アルカローシス(水素イオンの排泄による)、そして高血圧です。
そして、ナトリウムと水の貯留により循環血液量が増えるため、レニンの分泌が抑制されます。したがって血漿レニン活性は低値となり、これが正答です。血漿アルドステロン濃度は高値であるため、アルドステロンとレニンの比が高いことが診断の手がかりとなります。
高マグネシウム血症は、アルドステロンの作用から生じるものではありません。
低ナトリウム血症は誤りです。ナトリウムは再吸収されるため、低下ではなく保持・上昇の方向です。低ナトリウム血症をきたすのは、アルドステロンが低下する副腎皮質機能低下症(アジソン病)やSIADHです。
アシドーシスも誤りです。水素イオンが排泄されるため、アルカローシスとなります。
選択肢の確認
1.高マグネシウム血症
誤り。アルドステロンの作用から生じるものではありません。
2.低ナトリウム血症
誤り。ナトリウムは再吸収され、低下しません。
3.アシドーシス
誤り。水素イオンの排泄により代謝性アルカローシスとなります。
4.血漿レニン活性低値
正しい。循環血液量の増加によりレニン分泌が抑制されます。
覚えるポイント
- 原発性アルドステロン症=高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシス、レニン低値。
- アルドステロン=ナトリウムを再吸収し、カリウムと水素イオンを排泄する。
- アジソン病(副腎皮質機能低下症)=低ナトリウム、高カリウム、低血圧、色素沈着。
- 二次性高血圧の原因=原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群、腎血管性高血圧。