22AM77|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「26歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。視診上、黄疸を認め、ウイルスマーカー検査ではIgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性であった。」感染の原因として最も考えられるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
A型肝炎の感染経路を問う問題です。
26歳男性、全身倦怠感と黄疸、IgM-HA抗体陽性、HBs抗原陰性、HCV-RNA陰性という所見から判断します。
解説
IgM-HA抗体は、A型肝炎ウイルスに対するIgM型の抗体で、急性期の感染を示します。HBs抗原が陰性であるためB型肝炎は否定され、HCV-RNAが陰性であるためC型肝炎も否定されます。したがってA型肝炎と診断されます。
A型肝炎ウイルスは、経口感染(糞口感染)によって伝播します。汚染された水や食品を介して感染し、代表的な原因食品が生ガキなどの二枚貝です。二枚貝は大量の海水を濾過するため、ウイルスを内臓に濃縮するからです。したがって生ガキが正答です。衛生状態の悪い地域への渡航も危険因子となります。
ハンバーガーは、加熱不十分な牛ひき肉により**腸管出血性大腸菌(O157など)**の感染源となることが知られています。A型肝炎の代表的な原因食品ではありません。
いずし(魚と米飯を漬け込んだ発酵食品)は、ボツリヌス菌による食中毒の原因として知られています。嫌気的な環境で毒素が産生されます。
鶏生肉は、カンピロバクターやサルモネラの感染源として知られています。カンピロバクター腸炎の後にはギラン・バレー症候群を続発することがあります。
なお、E型肝炎も経口感染で、加熱不十分な豚肉、猪肉、鹿肉が原因となります。
選択肢の確認
1.ハンバーガー
誤り。腸管出血性大腸菌の感染源として知られています。
2.いずし
誤り。ボツリヌス菌による食中毒の原因です。
3.生ガキ
正しい。二枚貝はA型肝炎ウイルスを濃縮します。
4.鶏生肉
誤り。カンピロバクターやサルモネラの感染源です。
覚えるポイント
- A型肝炎=経口感染。生ガキなどの二枚貝、汚染された水や食品。
- IgM-HA抗体陽性=急性期のA型肝炎。
- E型肝炎=経口感染、加熱不十分な豚肉や猪肉、鹿肉。妊婦で重症化しやすい。
- B型・C型肝炎=血液や体液を介して感染。