22PM102|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す経脈病証はどれか。「首が腫れ、後ろを振り返ることができない。難聴があり、上肢後面内側が痛む。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
経脈病証から該当する経脈を判断する問題です。
症状の部位と経脈の流注を結び付けます。
解説
問題文の症状を分解します。
首が腫れ、後ろを振り返ることができない=頸部から肩、肩甲部の症状。手の太陽小腸経の病証として「嗌痛(のどの痛み)、頷腫(あごの下の腫れ)、以って顧みるべからず(振り返れない)、肩抜くるが如く、臑折るるが如し」と記されるものに一致します。
難聴=小腸経は聴宮(耳の前)で終わるため、耳の症状に関わります。「耳聾(難聴)」は小腸経の病証として挙げられます。
上肢後面内側が痛む=小腸経は、手の小指端(少沢)から起こり、上肢の**後面の尺側(内側)**を上行して肩甲部へ至ります。この走行に一致します。
以上のすべてが手の太陽小腸経の病証に合致するため、これが正答です。
手の陽明大腸経は、示指端(商陽)から起こり、上肢の**前面外側(橈側)**を上行して、頸部を経て鼻翼の外方(迎香)に終わります。歯痛、鼻出血、咽喉の腫れ、上肢前外側の痛みが病証です。上肢後面内側ではありません。
手の太陰肺経は、中焦から起こり、上肢の前面外側を下行して母指端(少商)に終わります。咳、喘、胸の張り、鎖骨上窩の痛みが病証です。
手の少陰心経は、心中から起こり、上肢の前面内側を下行して小指端(少衝)に終わります。心痛、口渇、上肢前内側の痛みと冷えが病証です。上肢の前面である点が小腸経と異なります。
選択肢の確認
1.手の太陽小腸経
正しい。頸部の腫れ、振り返れない、難聴、上肢後面内側の痛みに合致します。
2.手の陽明大腸経
誤り。上肢の前面外側を上行し、歯痛や鼻の症状が病証です。
3.手の太陰肺経
誤り。上肢の前面外側を下行し、咳や喘が病証です。
4.手の少陰心経
誤り。上肢の前面内側を下行します。
覚えるポイント
- 手の太陽小腸経=小指端から上肢後面の尺側を上行、肩甲部を経て**聴宮(耳前)**へ。
- 病証=咽喉の痛み、あごの腫れ、振り返れない、難聴、肩と上腕の痛み。
- 上肢の走行=前面外側が肺経と大腸経、前面内側が心経と心包経、後面外側が三焦経と大腸経、後面内側が小腸経。
- 経脈病証は「流注する部位の症状」として理解すると覚えやすい。