22PM108|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
小円筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋のすべてを流注するのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
経脈の流注と、通過する筋を対応させる問題です。
解説
手の太陽小腸経は、手の小指端(少沢)から起こり、上肢の後面尺側を上行して、肩関節の後面から肩甲部へ入り、そこで曲がりくねって進み、肩上部を経て頸部を上行し、頬から耳の前(聴宮)に終わります。
この流注の中で、次の筋を通過します。
小円筋=肩甲骨の外側縁から上腕骨大結節へ向かう筋で、肩甲部の臑兪や肩貞の周囲にあたります。
肩甲挙筋=頸椎の横突起から肩甲骨上角へ向かう筋で、肩中兪や肩外兪の周囲にあたります。
胸鎖乳突筋=前頸部の天窓(胸鎖乳突筋の後縁)や天容(胸鎖乳突筋の前方)の部位にあたります。
したがって、これら三つの筋すべてを流注するのは手の太陽経であり、これが正答です。
手の少陰経(心経)は、腋窩(極泉)から上肢の前面内側を下行して小指端に終わります。肩甲部や頸部を通りません。
手の少陽経(三焦経)は、薬指端から上肢の後面を上行し、肩から頸部の側面を経て耳の周囲(糸竹空)に終わります。三角筋や上腕三頭筋、僧帽筋の外側に関わりますが、小円筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋のすべてを通るとはされません。
**足の陽明経(胃経)**は、顔面から前頸部(人迎は胸鎖乳突筋の前縁)、胸腹部を下行して足の第2趾に至ります。胸鎖乳突筋には関わりますが、小円筋と肩甲挙筋は通りません。
選択肢の確認
1.手の太陽経
正しい。小円筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋のいずれも流注します。
2.手の少陰経
誤り。上肢の前面内側を下行します。
3.手の少陽経
誤り。上肢後面から肩、頸部の側面を上行します。
4.足の陽明経
誤り。前頸部から胸腹部を下行します。
覚えるポイント
- 手の太陽小腸経=小指端→上肢後面尺側→肩関節後面→肩甲部→肩上部→頸部→頬→聴宮。
- 関連する筋=上腕三頭筋、小円筋(臑兪)、棘下筋(天宗)、棘上筋(秉風、曲垣)、肩甲挙筋(肩中兪、肩外兪)、胸鎖乳突筋(天窓、天容)。
- 小腸経は曲がりくねって進むのが流注の特徴。
- 肩こりや頸部の症状に用いられることが多い経脈。