22PM123|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
次の患者が示す症例に対し難経六十九難の治療法を用いる場合、適切な経穴はどれか。「55歳の女性。仕事の悩みから食欲不振が始まり、疲れやすく手足に力が入らない。脈は細。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
脾虚証を読み取り、難経六十九難の法則で選穴する問題です。
55歳女性、悩みから始まった食欲不振、疲れやすい、手足に力が入らない、脈は細という所見を統合します。
解説
食欲不振は脾胃の失調を、疲れやすさと手足に力が入らないことは、脾が四肢と肌肉を主ることから脾の不足を示します。脈が細いことも虚証を裏づけます。悩み(思)は五志のうち脾を傷る感情であり、発症の背景としても整合します。以上をまとめると**脾虚証(脾気虚)**と判断されます。
六十九難の原則は「虚すればその母を補う」です。脾は五行で土に属し、土を生じる母は火です。したがって、火に配当される穴、すなわち滎火穴を補います。
具体的には、自経である脾経の滎火穴である大都と、母経である心経の滎火穴である少府を補います。選択肢のうち該当するのは大都であり、これが正答です。大都は、足の内側、第1中足趾節関節の遠位内側の陥凹部、赤白肉際に取ります。
脾経の五行穴を確認すると、隠白が井木穴、大都が滎火穴、太白が兪土穴(原穴)、商丘が経金穴、陰陵泉が合水穴です。
したがって、隠白は井木穴、太白は兪土穴かつ原穴であり、六十九難の原則で選ばれる穴ではありません。公孫は脾経の絡穴(八脈交会穴で衝脈に通じる)であり、五行穴ではありません。
選択肢の確認
1.隠白
誤り。脾経の井木穴です。
2.大都
正しい。脾経の滎火穴であり、脾虚証で母(火)を補う穴です。
3.太白
誤り。脾経の兪土穴かつ原穴です。
4.公孫
誤り。脾経の絡穴であり、八脈交会穴です。
覚えるポイント
- 六十九難=虚すれば母を補い、実すれば子を瀉す。
- 脾虚証=**大都(脾経の滎火穴)**と少府(心経の滎火穴)を補う。
- 脾経の五行穴=隠白(井木)、大都(滎火)、太白(兪土・原穴)、商丘(経金)、陰陵泉(合水)。
- 思は脾を傷る。五志=怒(肝)、喜(心)、思(脾)、憂・悲(肺)、恐・驚(腎)。