22PM133|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「53歳の男性。3か月前から右腰下肢の痛みを感じる。右膝蓋腱反射の減弱と下腿内側に知覚鈍麻がみられる。整形外科にて腰椎椎間板ヘルニアと診断されている。」認められる徒手検査所見はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
腰椎椎間板ヘルニアで陽性となる徒手検査を選ぶ問題です。
解説
ブラガードテストは、下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)で痛みが出る角度からわずかに下肢を下げ、その状態で足関節を背屈させる検査です。坐骨神経がさらに伸張されて放散痛が誘発されれば陽性で、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根の障害を示します。SLRテストの補助検査として用いられ、ハムストリングの緊張による偽陽性と区別する役割をもちます。したがってこれが正答です。
ニュートンテストは、腹臥位で仙骨部を圧迫したり、腸骨を押し開いたりして痛みをみる検査で、仙腸関節の障害を示します。
トーマステストは、仰臥位で一側の股関節を最大屈曲させたとき、反対側の大腿が浮き上がれば陽性で、**股関節の屈曲拘縮(腸腰筋の短縮)**を示します。
パトリックテストは、下肢を4の字に組んで膝を外下方へ押し下げ、痛みをみる検査で、股関節(または仙腸関節)の障害を示します。
なお、この症例では膝蓋腱反射の減弱と下腿内側の知覚鈍麻がみられており、これらはL4神経根の障害を示す所見です。上位腰椎の神経根障害では、SLRテストが陰性で**大腿神経伸展テスト(FNSテスト)**が陽性となることもありますが、L4は両者の中間にあたるため、いずれも陽性となりうる高位です。
選択肢の確認
1.ニュートンテスト陽性
誤り。仙腸関節の障害を示します。
2.トーマステスト陽性
誤り。股関節の屈曲拘縮を示します。
3.ブラガードテスト陽性
正しい。SLRの補助検査であり、神経根の障害を示します。
4.パトリックテスト陽性
誤り。股関節や仙腸関節の障害を示します。
覚えるポイント
- SLRテストとブラガードテスト=坐骨神経の伸張、下位腰椎の神経根障害。
- 大腿神経伸展テスト(FNS)=上位腰椎(L2からL4)の神経根障害。
- ニュートンテスト=仙腸関節、パトリックテスト=股関節、トーマステスト=股関節の屈曲拘縮。
- ケンプテスト=腰椎の椎間関節や神経根の障害。