22PM134|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「53歳の男性。3か月前から右腰下肢の痛みを感じる。右膝蓋腱反射の減弱と下腿内側に知覚鈍麻がみられる。整形外科にて腰椎椎間板ヘルニアと診断されている。」施術対象となる神経根で最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
腰椎椎間板ヘルニアの神経根高位を推定する問題です。
右膝蓋腱反射の減弱と下腿内側の知覚鈍麻という所見に注目します。
解説
決め手となるのは膝蓋腱反射の減弱です。膝蓋腱反射はL4(主にL2からL4、代表はL4)を反映するため、その減弱はL4神経根の障害を示します。
下腿内側の知覚鈍麻も、L4の皮膚分節に一致します。L4の領域は、大腿の前内側から膝の内側、下腿の内側、内果にかけて分布します。
以上をまとめるとL4神経根の障害と判断され、これが正答です。責任病巣としてはL3-L4椎間板ヘルニアが考えられます。あわせて、膝の伸展(大腿四頭筋)の筋力低下や、前脛骨筋の筋力低下がみられることもあります。
L3神経根の障害では、大腿前面の知覚障害と膝伸展の筋力低下がみられ、膝蓋腱反射も減弱しますが、下腿内側ではなく大腿前面が中心となります。
L5神経根の障害では、下腿外側から足背と母趾の知覚障害、足関節背屈の筋力低下がみられ、腱反射は正常です。
S1神経根の障害では、下腿後面から足の外側と小趾の知覚障害、足底屈の筋力低下、アキレス腱反射の減弱がみられます。
施術では、L4に対応する高さの経穴(大腸兪の上方、腎兪や気海兪の部位)や、L4の走行に沿った経穴を用います。
選択肢の確認
1.L3神経根
誤り。大腿前面の知覚障害が中心となります。
2.L4神経根
正しい。膝蓋腱反射の減弱と下腿内側の知覚鈍麻に合致します。
3.L5神経根
誤り。足背の知覚障害と足背屈の低下を示し、腱反射は正常です。
4.S1神経根
誤り。アキレス腱反射の減弱を伴います。
覚えるポイント
- L4=下腿内側から内果、膝伸展、膝蓋腱反射。
- L5=下腿外側から足背と母趾、足背屈、腱反射は正常。
- S1=下腿後面から足外側と小趾、足底屈、アキレス腱反射。
- 腱反射の対応=上腕二頭筋(C5)、腕橈骨筋(C6)、上腕三頭筋(C7)、膝蓋腱(L4)、アキレス腱(S1)。