22PM135|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「35歳の女性。4年前からレイノー現象が出現し、最近では朝のこわばり、皮膚の硬化もみられるようになった。抗SCL-70抗体陽性。」本疾患でみられる所見はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
**全身性硬化症(強皮症)**の所見を問う問題です。
35歳女性、レイノー現象、朝のこわばり、皮膚の硬化、抗Scl-70抗体陽性という所見から判断します。
解説
**抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼ I 抗体)**は、全身性硬化症(特にびまん型)に特異的な自己抗体です。レイノー現象が初発症状として多く、皮膚の硬化が進行することからも、この診断が確定します。
**ソーセージ様指(ソーセージ様手指)**は、手指の皮膚が硬化して腫れぼったくなり、指の輪郭がふくらんでソーセージのように見える所見で、全身性硬化症の初期にみられる特徴的な変化です。進行すると皮膚が硬く突っ張って手指を曲げにくくなり、屈曲拘縮に至ります。したがってこれが正答です。
ボタン穴変形は、指の近位指節間関節が屈曲し、遠位指節間関節が過伸展する変形で、関節リウマチでみられます(スワンネック変形はその逆の形です)。
鷲手は、中手指節関節が過伸展し指節間関節が屈曲する手の変形で、尺骨神経麻痺による骨間筋と虫様筋の麻痺でみられます。
ヘバーデン結節は、遠位指節間関節に生じる骨性の腫脹で、手指の変形性関節症でみられます(近位指節間関節に生じるものがブシャール結節です)。
全身性硬化症ではこのほか、仮面様顔貌、口が開きにくくなる、食道の蠕動低下による嚥下障害と逆流性食道炎、肺線維症、腎クリーゼ、肺高血圧症がみられます。
選択肢の確認
1.ボタン穴変形
誤り。関節リウマチでみられる手指の変形です。
2.鷲手
誤り。尺骨神経麻痺による変形です。
3.へバーデン結節
誤り。遠位指節間関節に生じる変形性関節症の変化です。
4.ソーセージ様指
正しい。皮膚硬化による全身性硬化症の特徴的な所見です。
覚えるポイント
- 全身性硬化症=レイノー現象が初発、皮膚硬化(ソーセージ様指)、仮面様顔貌、肺線維症。
- 自己抗体=抗Scl-70抗体(びまん型)、抗セントロメア抗体(限局型)。
- ボタン穴変形とスワンネック変形=関節リウマチ。鷲手=尺骨神経麻痺。
- ヘバーデン結節(遠位)とブシャール結節(近位)=変形性関節症。