22PM136|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「35歳の女性。4年前からレイノー現象が出現し、最近では朝のこわばり、皮膚の硬化もみられるようになった。抗SCL-70抗体陽性。」レイノー現象に対して局所への低周波鍼通電療法を行う部位で最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
レイノー現象に対する局所の鍼通電部位を選ぶ問題です。
症状の出る部位を確認します。
解説
レイノー現象は、寒冷やストレスによって手指の細動脈が発作的に攣縮し、指が白色から紫色、赤色へと変化する現象です。したがって局所治療としては、手指と手背の末梢にある経穴を選びます。
液門は手の少陽三焦経の滎水穴で、手背、第4・第5指間、指のつけ根(みずかき)の後方の陥凹部に取ります。三間は手の陽明大腸経の兪木穴で、手背、第2中手指節関節の橈側近位の陥凹部に取ります。いずれも手指のつけ根に近い末梢の経穴であり、この組合せが局所への通電として最も適切です。したがってこれが正答です。あわせて中渚、後渓、合谷、八邪(奇穴)なども用いられます。
譩譆と魂門は、いずれも上背部(第6胸椎と第9胸椎の高さ、後正中線の外方3寸)の膀胱経の経穴です。手指の局所ではありません。
浮郄と合陽は、いずれも下肢後面(膝窩周囲と下腿後面)の膀胱経の経穴です。手指とは関係しません。
承光と絡却は、いずれも頭部(前髪際の後方2寸5分と5寸5分)の膀胱経の経穴です。こちらも手指の局所ではありません。
なお、レイノー現象への対応では、保温、禁煙、寒冷とストレスの回避といった生活指導が欠かせません。皮膚に潰瘍や壊死がある場合は医療機関の受診を優先します。
選択肢の確認
1.譩譆と魂門
誤り。上背部の経穴です。
2.浮郄と合陽
誤り。下肢後面の経穴です。
3.液門と三間
正しい。いずれも手背の末梢にあり、手指の局所として適切です。
4.承光と絡却
誤り。頭部の経穴です。
覚えるポイント
- レイノー現象の局所=手指と手背。液門、三間、中渚、後渓、合谷、八邪(奇穴)。
- 液門=三焦経の滎水穴、第4・第5指間。三間=大腸経の兪木穴、第2中手指節関節の橈側。
- 対応=保温、禁煙、寒冷とストレスの回避。
- 潰瘍や壊死がある場合は医療機関の受診を優先する。