22PM139|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「33歳の女性。疲労しやすく、抑うつ状態が続いている。肩こり、食欲不振を伴い、最近では早朝覚醒がみられる。他に時々喉が詰ったような違和感がある。舌は薄白苔、脈は弦脈を呈した。」本症例でみられやすい腹診所見はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肝気鬱結の病証に伴う腹診所見を選ぶ問題です。
33歳女性、抑うつ状態、肩こり、食欲不振、早朝覚醒、喉が詰まったような違和感、脈は弦という所見を統合します。
解説
喉が詰まったような違和感は梅核気と呼ばれ、実際には何もないのに梅の種が喉につかえているように感じる症状です。吐き出すことも飲み込むこともできないと表現され、肝気鬱結を示す特徴的な症状です。気の滞りが咽喉に集まったものと理解されます。
抑うつ状態と情緒の不安定さは肝の疏泄の失調を、脈が弦であることも肝の病を示します。肩こりは肝経・胆経の走行に沿った緊張として、食欲不振は肝の失調が脾胃を妨げる(肝脾不和、肝気犯胃)ものとして説明されます。
肝胆の失調を示す代表的な腹診所見が胸脇苦満です。季肋部(肋骨弓の下)に張りと抵抗、圧痛を認めるもので、この症例でみられやすい所見であり、これが正答です。
臍下不仁は、下腹部(臍から下)の力が弱く、知覚も鈍い所見で、腎虚を示します。
**腹皮攣急(腹皮拘急)**は、腹直筋が索状に緊張して触れる所見で、虚証や気血の不足、筋の緊張を示します。
小腹急結は、左下腹部に索状の抵抗と圧痛を認める所見で、瘀血を示します。
選択肢の確認
1.臍下不仁
誤り。腎虚を示す腹診所見です。
2.腹皮攣急
誤り。虚証や気血の不足を示す所見です。
3.胸脇苦満
正しい。肝胆の失調を示す代表的な腹診所見です。
4.小腹急結
誤り。瘀血を示す腹診所見です。
覚えるポイント
- 胸脇苦満=肝・胆の失調。肝気鬱結でよくみられる。
- 梅核気=喉のつかえ感。肝気鬱結の特徴的な症状。
- 臍下不仁=腎虚、小腹急結=瘀血、心下痞硬=心・心包。
- 肝気鬱結=抑うつ、いらいら、太息(ため息)、胸脇苦満、月経不順、弦脈。