22PM143|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
抜鍼困難時に用いるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
**抜鍼困難(渋鍼)**への対応を問う問題です。
解説
**抜鍼困難(渋鍼)**は、刺入した鍼が抜けにくくなった状態です。原因としては、筋の攣縮によって鍼が締めつけられること、回旋術のやりすぎで組織の線維が鍼に巻き付くこと、患者の緊張や体位の変化があります。
副刺激術は、抜けにくくなった鍼の近くにもう一本鍼を刺す、あるいはその周囲を刺激する手技です。周囲の筋の攣縮をゆるめることで鍼が抜けやすくなるため、抜鍼困難への対応として用いられます。したがってこれが正答です。あわせて、しばらく待つ、周囲を軽く揉む、患者の緊張をほぐして体位を戻す、といった対応も行います。無理に引き抜くと折鍼の危険があるため、決して強く引っ張ってはいけません。
随鍼術は、患者の呼吸に合わせて鍼を進退させる手技です。抜鍼困難への対応ではありません。
回旋術は、鍼を一方向にのみ回す手技です。強い刺激を与えられますが、回しすぎると組織の線維が鍼に巻き付いて、むしろ渋鍼の原因となります。したがって抜鍼困難時に行うべき手技ではありません。
鍼尖転移術は、鍼を皮下に留めた状態で、押手と刺手で皮膚ごと輪状に動かし、鍼尖の位置を変える手技です。抜鍼困難への対応ではありません。
なお、折鍼が生じた場合は、患者を動かさず、露出部があれば鑷子で慎重に抜去し、抜去できない場合は速やかに医療機関へ紹介します。
選択肢の確認
1.随鍼術
誤り。呼吸に合わせて鍼を進退させる手技です。
2.副刺激術
正しい。近くに刺鍼して筋の攣縮をゆるめ、抜鍼を容易にします。
3.回旋術
誤り。一方向に回す手技であり、渋鍼の原因となります。
4.鍼尖転移術
誤り。皮膚ごと動かして鍼尖の位置を変える手技です。
覚えるポイント
- **抜鍼困難(渋鍼)**への対応=副刺激術、しばらく待つ、周囲を軽く揉む、緊張をほぐす。
- 無理に引き抜かない(折鍼の危険)。
- 渋鍼の原因=筋の攣縮、回旋術のやりすぎ、緊張、体位の変化。
- 折鍼時=患者を動かさず、露出部を鑷子で抜去。困難なら医療機関へ紹介。