22PM145|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
刺鍼による気胸発生のリスクが最も低い経穴はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
気胸のリスクを経穴の部位から判断する問題です。
直下に肺があるかどうかを考えます。
解説
天宗は手の太陽小腸経の経穴で、肩甲部、棘下窩の中央に取ります。この部位の直下には肩甲骨があるため、深く刺しても骨に当たり、胸腔に達することがありません。したがって気胸のリスクが最も低く、これが正答です。棘下筋への治療穴として、肩関節の障害に広く用いられます。
欠盆は足の陽明胃経の経穴で、大鎖骨上窩、鎖骨上方の陥凹部、前正中線の外方4寸に取ります。この直下には肺尖があり、深く刺すと容易に気胸を起こします。鍼灸の臨床で最も注意すべき部位の一つです。
胸郷は足の太陰脾経の経穴で、前胸部、第3肋間、前正中線の外方6寸に取ります。側胸部にあたり、直下に肺があるため気胸のリスクが高い部位です。
神堂は足の太陽膀胱経の経穴で、上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸に取ります。上背部で正中から離れており、直下に肺があるため、こちらもリスクが高い部位です。
気胸のリスクが高いのは、鎖骨周囲、前胸部と側胸部、上背部で正中から離れた部位であり、リスクが低いのは、深部に骨がある部位(肩甲骨の上、脊柱の上)や四肢です。
選択肢の確認
1.天宗
正しい。棘下窩にあり、直下は肩甲骨です。
2.欠盆
誤り。鎖骨上窩にあり、直下に肺尖があります。
3.胸郷
誤り。第3肋間の側胸部にあり、直下に肺があります。
4.神堂
誤り。第5胸椎の高さで外方3寸にあり、直下に肺があります。
覚えるポイント
- 天宗=棘下窩の中央。直下は肩甲骨でリスクが低い。
- 気胸のリスクが高い=欠盆、中府、雲門、肩井(鎖骨周囲)、大包、胸郷(側胸部)、肺兪、膏肓、魄戸、附分、神堂(上背部)。
- 胸背部では斜刺または横刺とし、深刺を避ける。
- 気胸の症状=突然の胸痛、空咳、呼吸困難、患側呼吸音の減弱。