22PM146|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
単回使用鍼の滅菌に用いられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
滅菌と消毒を区別する問題です。
解説
滅菌は、すべての微生物(芽胞を含む)を死滅させる処理であり、単回使用鍼にはこの処理が施されます。方法としては、酸化エチレンガス(EOG)滅菌、放射線滅菌(ガンマ線、電子線)、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)、乾熱滅菌があります。
単回使用鍼には、常温に近い温度で処理でき、金属を傷めない酸化エチレンガス滅菌、あるいは放射線滅菌が用いられます。したがってこれが正答です。EOG滅菌の後には、残留ガスを除去するエアレーション工程が設けられます。
他の三つは、いずれも**消毒薬(消毒剤)**であり、滅菌に用いるものではありません。
ポビドンヨードは、ヨウ素を含む消毒薬で、皮膚や粘膜、創部の消毒に広く用いられます。広い抗微生物スペクトルをもちますが、芽胞には十分に効きません。
グルコン酸クロルヘキシジンは、手指と皮膚の消毒に用いられる消毒薬です。持続性に優れますが、粘膜への使用ではショックの報告があり注意を要します。
塩化ベンザルコニウムは、逆性石鹸(陽イオン界面活性剤)と呼ばれる消毒薬で、手指、皮膚、器具の消毒に用いられます。一般細菌には有効ですが、結核菌、芽胞、一部のウイルスには効きません。
鍼灸の臨床では、施術野の消毒に**消毒用エタノール(76.9から81.4容量パーセント)**を用い、単回使用の滅菌済み鍼を使い、使用済みの鍼は感染性廃棄物として処理します。
選択肢の確認
1.酸化エチレンガス
正しい。単回使用鍼の滅菌に用いられます。
2.ポビドンヨード
誤り。皮膚や粘膜、創部の消毒薬です。
3.グルコン酸クロルヘキシジン
誤り。手指と皮膚の消毒薬です。
4.塩化ベンザルコニウム
誤り。逆性石鹸と呼ばれる消毒薬です。
覚えるポイント
- 滅菌=すべての微生物を死滅(EOG、放射線、オートクレーブ、乾熱)。消毒=病原微生物を減らす。
- 単回使用鍼=EOG滅菌または放射線滅菌。ガスは除去される。
- 施術野の消毒=消毒用エタノール(76.9から81.4容量パーセント)。
- 使用済み鍼=感染性廃棄物として専用容器で処理する。