22PM147|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
鍼刺激とその反応との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
鍼の刺激と、興奮する受容器や神経線維の対応を問う問題です。
解説
いちょう鍼は小児鍼の一種で、皮膚を擦過(こする)して刺激を与える器具です。この擦過刺激は皮膚の受容器を広く興奮させ、その中にはポリモーダル受容器も含まれると考えられています。ポリモーダル受容器は機械的刺激、熱刺激、化学的刺激という複数の種類の刺激に反応する自由神経終末で、C線維によって伝えられます。したがってこの組合せが正答です。
雀啄術による響きは、深部のポリモーダル受容器の興奮によるもので、伝えるのはC線維(IV群)およびAδ線維(III群)です。B線維は自律神経の節前線維であり、感覚を伝える線維ではないため、この組合せは誤りです。
鍉鍼は、先が丸く刺入しない鍼で、皮膚に押し当てて用います。この刺激は軽い接触と圧であるため、低閾値の機械受容器(マイスナー小体、メルケル盤など)を興奮させます。高閾値機械受容器は、組織を損傷しうる強い機械的刺激に反応する侵害受容器であり、刺入しない鍉鍼の刺激では主体となりません。
管鍼術による刺鍼については、鍼管を用いる管鍼法は、鍼尖を皮膚に密着させて素早く弾入することで、切皮痛を軽減することを目的とした方法です。したがって「Aδ線維の興奮」を特徴として結びつける組合せは、この設問では正しいものとされていません。
選択肢の確認
1.雀啄術による響き-B線維の興奮
誤り。響きはC線維とAδ線維によります。B線維は自律神経の節前線維です。
2.鍉鍼刺激-高閾値機械受容器の興奮
誤り。刺入しないため低閾値の機械受容器が主体です。
3.管鍼術による刺鍼-Aδ線維の興奮
誤り。管鍼法は切皮痛を軽減することを目的とした方法です。
4.いちょう鍼による擦過刺激-ポリモーダル受容器の興奮
正しい。皮膚の擦過刺激によりポリモーダル受容器が興奮します。
覚えるポイント
- ポリモーダル受容器=機械・熱・化学の複数刺激に反応する自由神経終末。**C線維(IV群)**が伝える。
- Aδ線維(III群)=鋭い一次痛と冷覚。Aβ線維(II群)=触圧覚。B線維=自律神経の節前線維。
- **得気(響き)**には深部のポリモーダル受容器とC線維、Aδ線維が関与する。
- 鍉鍼と小児鍼=刺入しない。低閾値の機械受容器が主体。