22PM148|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
内因性オピオイドはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
内因性オピオイドの種類を問う問題です。
解説
内因性オピオイドは、体内で産生されるモルヒネ様の作用をもつペプチドで、次の三つが代表です。
βエンドルフィン(視床下部と下垂体に多い)、エンケファリン(脊髄後角に多い)、そしてダイノルフィンです。いずれもオピオイド受容体に結合し、下行性疼痛抑制系を活性化するとともに、脊髄後角で痛みの伝達を抑えます。したがってダイノルフィンが正答です。鍼鎮痛がナロキソン(オピオイド受容体拮抗薬)によって減弱することは、これらの関与を示す根拠とされています。
ニューロトロフィンは、神経細胞の生存、成長、分化を支える一群の蛋白質(神経栄養因子)です。神経成長因子(NGF)や脳由来神経栄養因子(BDNF)が含まれます。オピオイドではありません。
GABA(ガンマアミノ酪酸)は、中枢神経系における主要な抑制性の神経伝達物質です。神経の興奮を抑える働きをもちますが、オピオイドではありません。
ドパミンは、カテコールアミンの一つで、運動の調節、意欲、報酬に関わる神経伝達物質です。黒質から線条体へ投射する経路の変性がパーキンソン病の原因となります。オピオイドではありません。
なお、下行性疼痛抑制系では、内因性オピオイドのほかにセロトニンとノルアドレナリンも重要な役割を果たします。
選択肢の確認
1.ニューロトロフィン
誤り。神経の生存と成長を支える神経栄養因子です。
2.GABA(ガンマアミノ酪酸)
誤り。中枢の主要な抑制性神経伝達物質です。
3.ダイノルフィン
正しい。内因性オピオイドの一つです。
4.ドパミン
誤り。運動の調節や意欲に関わる神経伝達物質です。
覚えるポイント
- 内因性オピオイド=βエンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィン。
- βエンドルフィン=視床下部と下垂体。エンケファリン=脊髄後角。
- 下行性疼痛抑制系=中脳水道周囲灰白質→大縫線核→脊髄後角。セロトニンとノルアドレナリンも関与。
- 鍼鎮痛はナロキソンで減弱する。