22PM149|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
刺鍼により起こる軸索反射について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
軸索反射の性質を問う問題です。
解説
軸索反射は、感覚神経(主にC線維)の終末が興奮したとき、その興奮が軸索の分岐点から逆行性に隣の枝へ伝わる現象です。中枢を介さないため、厳密には反射弓を構成する反射とは異なります。
神経終末からはCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)やサブスタンスPといった神経ペプチドが放出され、周囲の細動脈が拡張するとともに、血管透過性が亢進します。その結果、血漿成分が血管外へ漏出して、局所の腫れ(膨疹)が生じます。したがって「血漿が漏出する」が正しく、これが正答です。皮膚の三重反応(発赤、フレア、膨疹)のうち、フレアが軸索反射によるものです。
内因性オピオイドが関与するという記述は誤りです。内因性オピオイドが関与するのは下行性疼痛抑制系であり、局所の軸索反射とは別の機序です。
反射中枢は脊髄にあるという記述も誤りです。軸索反射は中枢を介さず、末梢の軸索の分岐部で完結します。これが通常の反射との決定的な違いです。
Aβ線維の興奮によって起こるという記述も誤りです。軸索反射を起こすのは、侵害受容線維である**C線維(および一部のAδ線維)**です。Aβ線維は触圧覚を伝える線維であり、神経ペプチドを放出しません。
選択肢の確認
1.内因性オピオイドが関与する。
誤り。内因性オピオイドは下行性疼痛抑制系に関与します。
2.反射中枢は脊髄にある。
誤り。軸索反射は中枢を介しません。
3.血漿が漏出する。
正しい。血管透過性の亢進により血漿成分が漏出します。
4.Aβ線維の興奮によって起こる。
誤り。C線維などの侵害受容線維の興奮によります。
覚えるポイント
- 軸索反射=中枢を介さず、軸索の分岐から逆行性に伝わる。C線維が関与。
- 放出される物質=CGRPとサブスタンスP。血管拡張と透過性亢進。
- 三重反応=発赤→フレア(軸索反射)→膨疹(血漿の漏出)。
- 刺鍼による局所の血流改善は、この軸索反射によるCGRPの放出が主な機序。