22PM155|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第22回午後(科目未分類)
WHOのガイドラインにおいて有痕灸を避ける部位にある経穴はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
有痕灸を避けるべき部位を問う安全管理の問題です。
解説
有痕灸は皮膚に熱傷をつくり灸痕(瘢痕)を残すため、次のような部位では避けるべきとされています。顔面部と眼球周囲、粘膜、外陰部、知覚が鈍く熱さに気づけない部位、血行障害のある部位、化膿しやすい部位、関節の可動部です。
承泣は足の陽明胃経の経穴で、顔面部、眼球と眼窩下縁の間、瞳孔の直下に取ります。眼球のすぐ近くであり、顔面部でもあるため、有痕灸を避けるべき部位の代表です。したがってこれが正答です。この部位への刺鍼も、眼球の損傷と眼窩内の出血の危険があるため、細心の注意を要します。顔面部に施灸する場合は、知熱灸や温灸といった無痕灸を選びます。
兪府は足の少陰腎経の経穴で、前胸部、鎖骨下縁、前正中線の外方2寸に取ります。胸部にあり衣服に覆われるため、施灸が行われる部位です(ただし深部に肺尖があるため刺鍼では深刺を避けます)。
長強は督脈の経穴で、会陰部、尾骨下端と肛門の間に取ります。部位としては配慮を要しますが、承泣ほど明確に避けるべき部位として挙げられるものではありません。
労宮は手の厥陰心包経の経穴で、手掌、第2・第3中手骨間、中指を曲げたときに指先が当たる部位に取ります。手掌は皮膚が厚く、施灸が行われる部位です。
選択肢の確認
1.承泣
正しい。眼球の直下にあり、顔面部でもあるため有痕灸を避けます。
2.兪府
誤り。鎖骨下縁にあり、施灸が行われる部位です。
3.長強
誤り。配慮は要しますが、明確に避けるべき部位の代表ではありません。
4.労宮
誤り。手掌にあり、施灸が行われる部位です。
覚えるポイント
- 有痕灸を避ける部位=顔面部、眼球周囲、粘膜、外陰部、知覚鈍麻部、血行障害部、関節可動部。
- 承泣=眼球と眼窩下縁の間。刺鍼も眼球損傷と出血に細心の注意を要する。
- 顔面には無痕灸(知熱灸、温灸、棒灸)を選ぶ。
- 糖尿病、末梢循環障害、ステロイド薬長期使用では部位を問わず有痕灸を避ける。