22PM159|第22回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
足三里穴に施灸して胃の機能が改善したとき、関与したと考えられる反射はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
反射の分類を問う問題です。
体表への刺激が内臓に影響する経路を確認します。
解説
足三里は下腿(体表)にある経穴であり、そこへの施灸は体性感覚の入力となります。その結果として**胃(内臓)の機能が変化したのですから、これは体性-自律神経反射(体性-内臓反射)**にあたります。したがってこれが正答です。
この反射には二つの型があります。四肢など内臓と分節の異なる部位への刺激では、延髄を介する上脊髄性反射が働き、迷走神経(副交感神経)を遠心路として胃の運動を亢進させます。腹部など同じ分節の体表への刺激では、脊髄性(分節性)反射が働き、交感神経を遠心路として胃の運動を抑制します。足三里は下肢にあるため、前者にあたります。
軸索反射は、感覚神経終末の興奮が軸索の分岐から逆行性に伝わり、CGRPなどを放出して局所の血管を拡張させる現象です。中枢を介さず、局所の血流改善に関わりますが、内臓機能の変化を説明するものではありません。
深部反射は、腱を叩打して筋紡錘を刺激し、その筋が収縮する反射(伸張反射)です。膝蓋腱反射やアキレス腱反射が代表で、体性-体性(運動)反射にあたります。
内臓-体性反射は、内臓からの入力によって骨格筋が反応するもので、腹膜炎の際の筋性防御や、内臓疾患に伴う体表の知覚過敏(ヘッド帯)、筋の緊張が代表です。入力と出力の向きが逆になります。
選択肢の確認
1.軸索反射
誤り。中枢を介さない局所の血管反応です。
2.深部反射
誤り。腱叩打による伸張反射であり、体性-体性反射です。
3.内臓-体性反射
誤り。内臓からの入力で骨格筋が反応するものです。
4.体性-自律神経反射
正しい。体表への刺激が自律神経を介して内臓機能を変化させます。
覚えるポイント
- 体性-自律神経(内臓)反射=体表の刺激が内臓機能に影響。鍼灸の作用機序として重要。
- 四肢の刺激→上脊髄性反射→迷走神経→胃の運動が亢進。
- 腹部の刺激→脊髄性(分節性)反射→交感神経→胃の運動が抑制。
- 内臓-体性反射=筋性防御、ヘッド帯の知覚過敏。